フェアウェイウッドとユーティリティ、ラフから打つならどっち? 判断の決め手はボールの“浮き具体・沈み具合”!
吉本舞がコーチ スコアメイクの万能クラブFW&UTの使いこなしテク教えちゃいます! VOL.8
ボールがラフにあって、グリーンまでの残りの距離が長い。そんな場面でもFWやUTは重宝するクラブだ。「ボールの沈み具合をよく確認してから使うクラブを決めましょう」と吉本舞コーチ。クラブ選択と打ち方のポイントは?
GOLF TODAY本誌 No.631/110~111ページより
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/東京ゴルフスタジオ
ラフから打つときは残りの距離だけで使うクラブを決めないで、最初にボールの状態を確認することが重要です。ボールが沈んでいるとヘッドが大きいクラブほどインパクトで芝の抵抗を受けやすく、振り抜けなくなります。またロフト角が少ないクラブほどボールの高さが出にくいためキャリーが出ない点に注意しましょう。
ボールが半分くらい沈んでいる場合は7WかUTなら使えます。ボールが半分以上沈んだ状態はロフト角が多めのUT、完全に沈んでいたら長いクラブは避けて7~8Iかウェッジで脱出させることが第一です。ボールが浮いていれば残りの距離に関係なくどのクラブも使えます。グリーンが遠ければ3WでもOKです。
打ち方としてはボール半分か、それ以上沈んでいるときはアイアンショットのつもりでダウンブローに打ちます。ボールを右に置きすぎると高さが出なくなるので、通常の位置にセットしましょう。すくい上げようとするのは絶対禁物です。アッパー軌道となり、ボールの頭を叩いてチョロが出てしまうからです。
ボールが浮いていればクラブを短く持ち、前傾角度を浅くして構えるのがコツ。そして低くティアップしたボールを打つイメージで横から払い打ちましょう。これからの季節はラフの芝が枯れてボールが少し浮いた状態になるケースが増えてきますから、比較的イージーに打ちやすいですよ。