勝てない勝負はしない! 常時80台で回れる「負けないゴルフ」のススメ
吉本巧のゴルフギア教室 第47回
90を切って上り調子になったらスコーンと80台前半が出た。しかし、それも束の間、すぐに80台はおろか90や100も切れないラウンドが続くように……。こんな経験はないでしょうか? もしあるとしたら「負けないゴルフ」に徹することをおすすめします。
「負けないゴルフ」とは慎重に慎重を重ねて、勝てない勝負(失敗の可能性の高い選択をしない)を徹底的に避けることです。85を切って80台を恒常的にするには“ビビり”が不可欠なのです。ビビらないと状況を冷静に見て判断する力が鈍ります。また、自分のゴルフを俯瞰して見ることもできなくなる。ゴルフと真摯に向き合えなくなるのです。
単発でも85切りは素晴らしい成果ですが、一旦それを経験すると“強気のゴルフ”に支配されます。というのも100切りや90切りにはそれが必要だから。100や90の壁は、ビビってばかりでは崩せないからです。逆に言えば、強気だけでも何とかなるのが100や90切りのレベル。同じマインドで85切りに臨んだ場合、1回は勢いで何とかなってもずっとは通用しません。
ではどうするか? まずはスコアを追い求めないこと。目標スコアはあっていいですが、スタートしたらそれは頭の隅っこに置いて一打一打に集中する。先を考えて前のめりになると、空回りして一打に集中できません。人が何と言おうと意に介さないことも大事です。「負けないゴルフ」をすると、ごちゃごちゃ言ってくる人がいますが、そういう人はあなたがスコアをまとめているのを見るとパタっと黙ります。全部雑音だと思って開き直りましょう。
「負けないゴルフ」ではボギーは悪ではありません。パーやバーディを取りにいくのは70台中盤からでいい。ただし、ボギーはボギーでも、なるべくパーに近いボギーにしたい。意図してボギーをとると言ってもいいでしょう。例えば難しいホールや苦手なホールで確実にボギーをとる。タップインボギーなら言うことなしです。これを繰り返していると大叩きがなくなり、ボギーがパーに変わっていきます。