“飛ばし仕様のコッキング”やってみる? 縦コックと横コックの中間の「スクエアコッキング」とは?【飛ばしてなんぼ!】

ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.18

2025/01/13 ゴルフサプリ編集部



飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第18回は飛ばしのコッキングについてのレッスン。コッキングとは手首を屈曲させる動きだが、「これを間違えるとトップが安定にしにくいし、ミート率も低下して飛距離が出ません」と小池はいう。正しいコッキングを教えてもらおう。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

コッキング、またはコックとは基本的にはバックスイング中に手首を折り曲げる動作のことをいいます。ところがコッキングの意味は理解していても、どうコッキングしたらいいかが分からないというゴルファーの方が多くいます。「縦コック」とか「ヒンジコック」といったレッスン用語もよく耳にするだけに、一体どっちが正しいの?という疑問も沸いてきますよね。

縦コックとは両手首を親指側に折って、クラブを真っすぐ立てる動きを指します。アドレスの姿勢からクラブを垂直に立てるのが縦コックです。ヒンジコックは両手首をドアの蝶番(ちょうつがい)のように、甲側や手のヒラ側に折り曲げる動きで、俗に「横コック」ともいいます。

結論を先にいえば、縦コックもヒンジコックも単独の動きになるのはNGです。バックスイングはカラダを右に捻転しながら、両手を右肩の上へと上げていく動作ですから、手首を縦方向や横方向に折り曲げるだけでは、正しいトップの位置へと導けません。飛ばせるコッキングとは、縦コックとヒンジコックの中間がベストだと私は考えます。これが正しいトップへと導けて、飛ばしの捻転を促してくれる「スクエアコッキング」と考えてください。

飛ばしのグリップは左手甲をやや上に向けて、右手のヒラを左手甲の向きと揃えるように握るのが基本ですが、そうすると自分から見て左手の親指をグリップの真上よりも少し右側に添えることになりますよね。

テークバックの始動でクラブヘッドを真っすぐ引き、その流れで左手親指の方向へとクラブを上げていきましょう。両手が右腰の高さに上がったハーフウェイバックのポジションで左手甲がほぼ正面を指して、両手首を右斜め上の方向に折り曲げていくスクエアコッキングが自然に作動します。