シャフト軸線上に芯があるセンターシャフト。扱いが難しい”敏感パター”だけど直感的に打つ人にはピッタリ?

2025/01/12 ゴルフサプリ編集部



松山英樹がスコッティ・キャメロンの「009M(マスタフル)ツアープロトタイプ」と呼ばれるモデルのセンターシャフトパターを使用し、面白いようにボールをカップに沈めてザ・セントリーで優勝したことでセンターシャフトパターに注目が集まっている。そこで、改めてセンターシャフトの特性についてクラフトマンでクラブフィッターの小倉勇人氏に解説してもらった。

ザ・セントリーでは長い距離も短い距離もボッコボコとカップインさせていた松山英樹。そんな松山のパットを見て「センターシャフトって簡単なのか」と思ったゴルファーも少なからずいるのではないだろうか。だが、実際にはその逆だと小倉勇人氏は言う。

『センターシャフトは、ゴルフクラブの中で唯一シャフト軸線上に芯があるクラブです。だから、順手でグリップした場合、右打ちの人であれば利き手となる右手のヒラの感覚をそのままフェースに伝えやすいのが特徴です。そのため、感覚を活かして打ちたいという人にとっては、狙ったところに出しやすく、芯に当てやすいと言われています』(小倉)

感覚が活かしやすく、芯に当てやすいのであれば、それはやさしいと言えるのではないだろうか?

『いえいえ、逆です。手のヒラの感覚とフェースの動きが強くリンクしているということは、ちょっとした動きもフェースに伝わってしまうということです。センターシャフトはとても敏感なクラブなのです。車で例えるなら、センターシャフトは操作の難しいマニュアル車のスポーツカーです。だから、緻密なタッチで下りのフックラインに乗せたい、そんな時のプレッシャーによる緊張が、センターシャフトのパターには伝わってしまいます』(小倉)