ソニーで健闘の平田憲聖が参戦する下部ツアーの過酷さとは?
平田憲聖を待ち受ける過酷なツアーの実態は?(写真/Getty Images)
アメリカPGAツアー「ソニーオープン」では一時首位に立つ健闘をした平田憲聖が今年はは下部コーンフェリーツアーに参戦する。華やかなPGAツアーとは異なる過酷な世界はどのようなものなのか。2シーズン経験して今年からはPGAツアーに昇格した大西魁斗がその実態を語ったことがあった。
19日開幕のコーンフェリーツアー第2戦「グレートアバコ・クラシック」が開催されるのはバハマです。
フロリダ半島の東に浮かぶ大西洋の島までは、「ソニーオープン」が開催されたハワイのホノルルから飛行機に乗っている時間だけで10時間超。乗り継ぎと5時間の時差をプラスすると、時計の針は丸一日近く進んでしまう移動時間です。
もっとも本当に過酷なのは飛行機を降りてからです。この試合に出場経験のある大西は「道がないので泥の上を何時間も走って行った。携帯もずっと圏外だった」と振り返ります。
道なき道を走るのですから快適なはずはありません。
さらに携帯が使えないのでは、スマホの位置情報などで今どこにいるのか。あとどれぐらいで着くのかを検索しようがありません。
ツラい思いも「もう半分ぐらい来た」「あと1時間ぐらい」などとわかっているのと、皆目見当すらつかないのではメンタルの消耗度が違います。
それでも我慢するしかないので、タフさが試されることになります。