寝違えたことがきっかけでフェードからドローに移行! 西郷真央は『あえて左肩を下げてアドレス』
教えて下さい! 飛ばしのヒント 進化する女子ツアーの技術! 西郷真央
JLPGAツアーで活躍する女子プロたちから飛ばしのヒントを教えてもらうシリーズ第2弾は、西郷真央のドローボール。首痛が原因で持ち球をフェードからドローに変えたという西郷真央、ドローを打つときに気を付けているポイントについて教えてもらった。
撮影/相田克己、圓岡紀夫、Getty images
ゴルフトゥデイ本誌No.632より
2023年の途中までフェードを持ち球としていた西郷真央。ところが、シーズン中に寝違えてしまい、首に負担がかからないスイングを模索した結果、以前持ち球にしていたドローに戻すことにしたという。
「寝違いが頻繁に起き、首痛がなかなか治らなかったのが大きいですね。ドローはジュニア時代の持ち球でしたが、プロに転向後もインテンショナルに打つならフェードよりもドローのほうが打ちやすく、スムーズに移行できました」
その西郷がドローを打つ際に気をつけているのが、体の軸が右に傾き過ぎないことだ。
「正面から自分のアドレスを見た時、上半身が右に傾いていないことをチェックしていました。疲れてくると、右肩が下がり、軸が傾くからです。その結果、左への曲がりが大きくなるので、アドレスの前に左肩を下げる動作を取り入れ、軸の傾きを押さえました」
軸の傾きがなければ、スイング軌道も安定し、打ち出したい方向へボールを放つことができたという。
また、ドローを打つ場合、クラブフェースでボールをしっかりとつかまえる動きが必要となる。
「練習によってその動作を自分の中に取り入れることができました」と西郷。インパクト前からフォロースルーにかけてリストターンを行いながら、開いたフェースを閉じることで、ボールに自然なドロー回転を与えている。
2024年は米ツアーを主戦場にしていた西郷だが、部門別ランクの平均飛距離では驚異の261.26ヤードをマーク。2023年の国内ツアーでの同データ、245.81ヤードと比べると15ヤード以上の飛距離アップを実現している。この飛びがルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得への大きな足がかりとなったことは間違いないだろう。