キャロウェイは米国でアイアンシェアNo.1 『ELYTE』アイアンに隠されたインプット

キャロウェイ米国本社の担当者が日本のメディアにはじめた語ったELYTE開発の裏側

2025/02/17 ゴルフサプリ編集部



日本ではドライバーを中心としてウッドのイメージが強いキャロウェイだが、本国・アメリカではアイアンでもシェアNo.1になるほど評価が高い。『ELYTE』アイアンにもAI設計フェースだけではなく、キャロウェイ独自の最先端テクノロジーがつめこまれている。米国本社のプロダクト戦略担当者が語った『ELYTE』アイアン開発の舞台裏とは?

リアルなゴルファーのインプットを増やしたことで何が変わったのか? ザック・オークリーはモデル別の恩恵について教えてくれた。

「総合的に飛距離性能、寛容性を高めたことはもちろんですが、リアルのスイングデータを大量に入力してことによってモデル別の個性を際立たせることができました。
例えば、『ELYTE』と『ELYTE X』では着弾範囲を狭くできるようなインプットを重視しています。ミスヒットしたときでもサイドスピンが少なくなることによって、曲がり幅や着弾後に左右に転がる距離を抑えてくれるフェースです。

そして軽量設計の『ELYTE MAX FAST』ではボールの高さを重視しました。ターゲットユーザーとしてはボールが上がりきらないタイプを想定して、しっかり打ち出し角が出てボールが上がること。キャリーが伸びつつ、落下角度が大きくなることでグリーンに止まる弾道が打てるアイアンになっています」

キャロウェイが2019年にはじめてAIで開発したクラブを発表したときのインプットは3つだけだった。それがボールスピード、ルール適合、耐久性だった。現在は初期段階の3つはもちろん、ボールスピン、打ち出し角、サイドスピン、さらに着弾後の転がりについてまでAIを活用。当時と比較するとAIのパワーは40倍以上、処理速度は100倍以上になっている。