キャロウェイは米国でアイアンシェアNo.1 『ELYTE』アイアンに隠されたインプット
キャロウェイ米国本社の担当者が日本のメディアにはじめた語ったELYTE開発の裏側

日本ではドライバーを中心としてウッドのイメージが強いキャロウェイだが、本国・アメリカではアイアンでもシェアNo.1になるほど評価が高い。『ELYTE』アイアンにもAI設計フェースだけではなく、キャロウェイ独自の最先端テクノロジーがつめこまれている。米国本社のプロダクト戦略担当者が語った『ELYTE』アイアン開発の舞台裏とは?
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アイアンショットのリアルデータを大幅に増やした

Callaway Golf Senior Product Strategy Manager ザック・オークリー(Zack Oakley)
キャロウェイのAI設計フェースが大幅に進化したのは前作『パラダイム Ai-SMOKE』でリアルなゴルファーのインプットを25万人分、100万以上のスイングデータをインプットできたことがターニングポイントになった。そして『ELYTE』ではさらに進化した『Ai 10x FACE』をドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンに搭載しているが、実はアイアンならではの進化があった。米国本社のプロダクト戦略担当のザック・オークリーは
「リアルなゴルファーのスイングデータで言えば前作(パラダイム Ai-SMOKE)の時点でドライバーやウッドカテゴリーは十分に揃っていました。ただし、アイアンのデータはそこまで潤沢にあるわけではありませんでした。『ELYTE』の開発では、米国だけではなく世界中からアイアンのスイングデータを収集して、AIにアイアンのリアルデータをインプットすることに時間とコストをかけました」
キャロウェイでは開発チームに優秀なエンジニアを増員するために、大幅に人材投資を行なった。それがAIへのインプットやAIからのアウトプットを分析する能力アップにつながった。アイアンにおいてはその成果が顕著に発揮された。

AIには着弾範囲、打ち出し角を上げるインプットを
リアルなゴルファーのインプットを増やしたことで何が変わったのか? ザック・オークリーはモデル別の恩恵について教えてくれた。
「総合的に飛距離性能、寛容性を高めたことはもちろんですが、リアルのスイングデータを大量に入力してことによってモデル別の個性を際立たせることができました。
例えば、『ELYTE』と『ELYTE X』では着弾範囲を狭くできるようなインプットを重視しています。ミスヒットしたときでもサイドスピンが少なくなることによって、曲がり幅や着弾後に左右に転がる距離を抑えてくれるフェースです。
そして軽量設計の『ELYTE MAX FAST』ではボールの高さを重視しました。ターゲットユーザーとしてはボールが上がりきらないタイプを想定して、しっかり打ち出し角が出てボールが上がること。キャリーが伸びつつ、落下角度が大きくなることでグリーンに止まる弾道が打てるアイアンになっています」
キャロウェイが2019年にはじめてAIで開発したクラブを発表したときのインプットは3つだけだった。それがボールスピード、ルール適合、耐久性だった。現在は初期段階の3つはもちろん、ボールスピン、打ち出し角、サイドスピン、さらに着弾後の転がりについてまでAIを活用。当時と比較するとAIのパワーは40倍以上、処理速度は100倍以上になっている。

『APEX』のウレタン・マイクロスフィアと『X フォージド』のソール形状

キャロウェイのアイアンが米国で人気がある理由の一つがキャロウェイの特許技術であるウレタン・マイクロスフィアによる打感の良さだ。『APEXシリーズ』にも搭載されているこのテクノロジーによって、飛距離性能が高くてもソフトな打感を実現。『ELYTE』ではウレタン・マイクロスフィアの量を大幅に増やしている。
「内部はすごく複雑な構造になっています。ウレタン・マイクロスフィアの量を増やしたことによって、芯をとらえたときはもちろん、オフセンターヒットしたときでも打感が良くなっています。さらにニュー・スピードフレームが余計な振動を抑えてくれる相乗効果によって、極めて心地よい打感に仕上がりました」
もう一つ、打感の良さにつながっているのがソール形状。ソール形状は日本で大ヒットした『X フォージド』のトライレベル・ソールデザインを導入。リーディングエッジを半月型に削り、トレーディングエッジを落としたことによりソールが三面になっている。それが抜けの良さにつながり、プレーヤーのフィーリングとしては打感が良くなったと感じる要因になった。
キャロウェイが米国でアイアンシェアNo.1になったのは2014年に発売した初代『APEX』がきっかけだった。10年を経過しても『APEXシリーズ』はロングセラーを続けている。そして昨年は日本モデルの『X フォージド』が大ヒットした。
『ELYTE』には『APEX』の技術に『Xフォージド』のテクノロジー、そして進化した『Ai 10X FACE』が搭載されている。

ELYTE アイアン
●SPEC
ロフト角(7I)/29度 素材(7I)/【フェース】17-4ステンレススチール、Ai 10x FACE、フェースカップ、【ボディ】17-4ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア+MIMタングステンウェイト シャフト/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R)など 価格/14万8500円(5本セット 6I-PW)、2万9700円(5I、AW、GW、SW)
ELYTE X アイアン
●SPEC
ロフト角(7I)/28度 素材(7I)/【フェース】17-4ステンレススチール、Ai 10x FACE、フェースカップ、【ボディ】17-4ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア+MIMタングステンウェイト シャフト/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R)など 価格/14万8500円(5本セット 6I-PW)、2万9700円(5I、AW、GW、SW)
ELYTE MAX FAST アイアン
●SPEC
ロフト角(7I)/28度 素材(7I)/【フェース】17-4ステンレススチール、Ai 10x FACE、フェースカップ、【ボディ】17-4ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア+MIMタングステンウェイト シャフト/LIN-Q 40 for Callaway(R)など 価格/14万8500円(5本セット 6I-PW)、2万9700円(5I、AW、GW、SW)

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