飛ばしたいなら“腕を速く振らなきゃ! 下半身はヘッドスピードを上げるためのサポート役。【ドラコンプロ・小井土峡太】
名コーチたちが教える飛ばしのテクニック/小井土峡太コーチ(1)

「飛ばしの一番のポイントといえば切り返しに尽きると思います」というのはドラコンプロの小井土峡太コーチ。腕の振りを主体として飛ばしたい人には打ってつけの理論といえる。
取材・構成・文/三代 崇
写真/相田克己 協力/新武蔵丘ゴルフコース
ゴルフトゥデイ本誌No.633より
切り返しの引っ張り合いで飛ばすことの前に、ゴルフスイングの原点である「腕振り」の重要性を語っておきたいと思います。
たとえば両手でクラブを持って素振りをするとしましょう。右手でクラブヘッド側を持って速く振る練習でもいいです。ほとんどの人はカラダを回すことや足を使うことに意識がいって、腕やクラブをスムーズに振れていません。とくに足を中心とした下半身をどんどん使い出すと、腕を振るという感覚が失われやすいのです。
下半身はヘッドスピードを上げるためのサポート役でもありますが、腕と手が主であるべきで、下半身はオプションにすぎないのです。素振り練習をするなら、ベタ足のままで腕を速く振ることにポイントを置きましょう。それを頭に入れておいていただければ、次に説明する切り返しの引っ張り合いで飛ばすということが理解しやすいでしょう。
また腕を速く振るには、リストを柔軟に使うことも大事なポイントです。右手は人さし指でグリップを引っかけるように持つのがコツです。右手のヒラでガッチリと握ると、手首が硬くなって腕を速く振れません。指先で持つという感じでグリップすれば、手首が使いやすくなります。