コースに張り巡らせたケーブルは30km! 開幕戦「ダイキンオーキッド」で見たJLPGAの本気度

2025/03/19 ゴルフサプリ編集部



有線で撮影するカメラマンの雄姿を見ただろうか?(写真/森伊知郎)

日本女子ツアーは1週間のオープンウィークを挟み、21日からシーズン2戦目の「Vポイント×SMBCレディス」が開催される。2週前の開幕戦「ダイキンオーキッド」では、長時間のライブ配信で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の今シーズンにかける並々ならぬ意気込みが見て取れた。

日本女子ツアーの試合は、ネットでは今年からJLPGAとパートナーシップを結んだU―NEXTが独占で行うことになりました。
その初戦となった「ダイキン」では、予選ラウンドは第1組のスタートから。
決勝ラウンドは最終組のホールアウトまでライブでカバー。4日間トータルの配信時間は約26時間にもなりました。

テレビ中継ではカバーするのは終盤の4~5ホール、ということが多いですが、「ダイキン」の配信では18ホール全てがカバーされました。
使われたカメラは8台。展開によってカートでコース内を動き回るため、機動力や利便性からするとワイヤレスのカメラを使うのが効率的です。

とはいえシーズン初戦の長時間のライブ配信で、万が一にも電波状態の不良で映像が途切れてしまうという「事故」は絶対にあってはならない。

開催コースの琉球ゴルフ倶楽部は海に近く、電波を遮るような“山”のような地形はほぼありません。
それでもティショットとグリーン以外は、選手がどこから打つかは予想し切れないので、電波状態はその場にならないとわからない、ということが多々あり得ます。

勝負が佳境に入ったところで電波が途切れてしまった…とならないためには、やはり有線の放送用ケーブルをカメラに繋ぐのがベストです。
そこでコース内になんと合計で約30キロもの長さになる放送用ケーブルを張り巡らせたのです。