参加費、プレー代全て無料 丸山茂樹がジュニア大会を開催する理由

2025/03/27 ゴルフサプリ編集部



高校女子の部で優勝した清水心結さんと内藤雄士プロコーチとともに記念撮影。(写真/丸山茂樹ジュニアファンデーション提供)

日米両ツアーで通算13勝の丸山茂樹が主宰するジュニア大会が25日に埼玉・嵐山CCで開催された。2010年に始まり、歴代参加者には岩井明愛&千怜の姉妹や西郷真央。男子でも中島啓太や久常涼などが名前を連ねる大会は参加費やプレー代が全て無料となっている。その大会を開催する理由。またプレーヤーとしての自身のことについて語ってもらった。

自身の名前を冠した「丸山茂樹ジュニアファンデーション」では2000年から子供たちにゴルフの楽しさを知ってもらうためのイベントを行っており、2010年からは大会を開催するようになり、今回が第32回となりました。
ジュニアの大会をやる理由について丸山は「競い合う場を提供したかったんです。他の選手と戦う場所がたくさんあれば試合慣れしてメンタルも向上するし、技術的に足りない部分はやっぱり試合しゃないとわからないですから」と言います。

月例などの競技ゴルフを経験したことのある方ならわかると思いますが、普段いいスコアを出せるコースでも、試合(競技)の緊張感などの中では思わぬ大叩きをしたりするものです。
将来プロをめざすようなジュニアがこれでは困ります。
「やっぱり試合で競い合うことが大事です。試合でないラウンドでいくらいいスコアを出しても、ブルペンピッチャーみたいなものですから。プライベートでよくても試合じゃダメ、というのは、女子の場合だとプロテストであからさまに出たりするでしょうし」と丸山は言います。
日本の女子ツアーは、プロテストに合格しないとQT(予選会)を受けることができません。
そのプレッシャーに負けて実力があるはずの選手が不合格、となるケースが珍しくないので、早いうちから緊張感のあるゴルフに慣れてもらおう、というわけです。