クラブセッティングから見るマスターズ優勝予想!勝つのは誰?
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

いよいよマスターズまであと2週間!
今年は誰が活躍するでしょう?今年の松山選手は?タイガーは?
などなど、毎年、ゴルフの春の祭典は楽しみなことが多いですよね!
そんなマスターズの展望を、クラブの側から予想するというのをはじめて、実は10数年になります。
今年は、その予想を皆さんとも共有してみたいと考えています。
まずは、マスターズの行われるコースのオーガスタナショナルのコースのお話をしていきましょう。
当方も1年だけですが、仕事でコースを歩かせていただく機会がありました。
実際にコースを歩いてみたことで、オーガスタのすごさ、そして、選手がどういうところで苦労しているのか? をしっかりと見ることができたので、それを基に、このコースではどんなゴルフクラブが求められているのか? を自分なりに探求した結果を今回は書かせていただきたいと考えています。
オーガスタナショナルと言えば、アンジュレーションの強い、そしてガラスのグリーンと言われる超高速グリーンでしょう。
このグリーン上を制する者がマスターズを制していると言っても過言ではないでしょう。
もちろん、この条件では、パッティング巧者というのは必須項目です。
ですが、まずはパターのお話の前に、グリーンを捉えていくためのクラブのお話をさせていただきます。
グリーン上で結果を出す一番の良い方法をご存じですか?
それは、単純になるべく近くに乗せること、ということになります。
もしくはオーガスタの場合は、パッティングラインが読みやすい、打ちやすい場所に乗せるということになってきます。
そうなると、そこをピンポンとで狙っていけるショット力が求められます。
4畳半と言われるパッティングがしやすいスペースにボールを置いていくためには、相当の正確性が求められることが想像できると思います。
そうなると、単純に高さが出て止まるボールが打てればよいのか? ということになるのですが、それだけでは、オーガスタを、さらには4日間スコアをそろえていくことは難しいでしょう。
となると、その正確性はどこで出していくのか? ということになるのですが、これもシンプルに考えていただき、慣れているクラブが必要、ということになっていきます。
なーんだ? と思った方もいると思うのですが、ウェッジだけではなく、極端に言えばロングアイアンやFWでも、1ヤード単位での打ち分けができるようになるためには、かなりクラブを操らなくてはなりません。
かつ、それをギャラリーの多い、マスターズという状況で実現するには、クラブを手足のように使いこなすことが必要でしょう。
そうなるためには、簡単に言えば、そのクラブになじんでいることが必要になります。
昨日今日替えたクラブでは、たとえ才能に恵まれたプロでも難しいと考えていただければ嬉しいです。
プロの場合、契約等があり新製品が出ると替えなくてはならかったりしますので、なおさら大変です。
なので、マスターズ前に、せめて最低でも3か月はクラブを替えていたら難しいのではないか?と考えています。
そして、もう一つ。僕が再三述べてきている「つながり」の重要性を述べさせていただきます。
オーガスタでは、様々なクラブを駆使して、それこそバッグに入っているすべてのクラブを使い切って攻めていくことが求められます。
そのため、1本でも違和感のあるクラブだったり、慣れていないものが入っていたりしたら、途端に足を引っ張ることになるでしょう。
その上でいつも僕が注目するのが、選手の契約状況です。
これが過去10年の優勝者のクラブの契約状況です。