飛びすぎもショートもダメ!グリーン周りのハザードが「右手前と左奥」は難易度が高い!
石井良介のゴルフ・すべらない話:第70回

グリーン周りのハザードの配置によっては難易度がグーンと上がる。その中でも、右利きプレーヤーにとって鬼門とも言えるのが「右手前・左奥」にハザードが配置されているホールだと、石井良介は言う。そして、マスターズの舞台、オーガスタの12番・パー3は、その代表例なのだとか。どういうことなのか、解説してもらおう。
2打目以降であれ、パー3のティショットであれ、グリーンを狙う時には留意しなければならないことがあります。ハザードはその最たるものですが、ここでグリーンに対するハザードの配置を思い起こしてみてください。結構な確率でハザードがグリーン右手前と左奥にあるケースがあると思います。右手前と左奥にバンカーがある、といったパターンですね。また、これとは逆に、左手前と右奥にバンカーがあるケースもあります。
この2つ、どちらの難易度が高いと思いますか? 考えたこともない人がほとんどかもしれませんが、右利きのプレーヤーにとっては、圧倒的に前者=右手前と左奥にバンカーのあるケースが難しくなります。
なぜかというと、ダフりやトップ、シャンクといった類のミスはさておき、それなりにボールにコンタクトできたショットがミスになった場合、右に飛ぶボールは距離が出ず、左に行くと飛びます。グリーンを基準に言うなら、右に飛ぶとショートし、左に飛ぶとオーバーすることが多くなるわけです。そうなると、どちらのミスが出てもバンカーにつかまる確率が高くなりますから、グリーンの右手前と左奥にバンカーがあるホールは、難易度が高いと言えるのです。
逆に左手前と右奥にバンカーがあるホールは、同様のミスをしてもバンカーに入る確率は低くなります。バンカーに入ってしまった場合、多くはクラブの選択ミスが原因。例えばショートするかもしれないギリギリの番手で強振し、ヒッカケて左手前のバンカーへ。右奥に入ったら、よほど大きな番手を持ったということで、クラブさえ間違えなければ、左手前と右奥のバンカーは右打ちゴルファーにとって何てことはないんです。