90切りが目標ならラフの対処も万全に! 春の多種多様なラフは必ず素振りをして芝の抵抗をチェック!
スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第13回

ラフといえば夏のイメージだが、新芽が出てくる春のラフにも要注意。それぞれの特性を理解し、ラフからでもピタリと寄せる方法を学ぼう。
GOLF TODAY本誌 No.635/104~107ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
一般的な日本芝のラフの場合、夏は芝の密度が増して長く深くなり、より大きなパワーが必要になりますが、春も油断できません。やさしく見えても芝が生え揃っていないため、インパクトでの芝の抵抗やボールのコロがりが読みにくい。距離感を合わせるのは春のラフのほうが難しい、というのが私の経験則です。
ラフは多種多様で、毎回ライが変わるので、私は必ず素振りをして、芝の抵抗をチェックします。ボールの周辺で同じようなライを探して、素振りをすることが大切。こうしてインパクトの感触やヘッドの抜け具合をつかみます。芝の長さだけでなくボールの下に空間があるかなどライを正確に見極めることが大事です。
また、フェアウェイと違い、ラフはボールをクリーンに打つことができません。エネルギーロスによって飛ばなくなるぶん、振り幅を大きくする、スイングスピードを上げる、インパクトを強くする、といった方法でそのロスを補いましょう。