蛭田みな美の30センチのパット、待ち時間が17時間!? 【富士フイルム・スタジオアリス 初日】

サスペンデッド決定後、笑顔でパットの距離を説明してくれた蛭田。実際はこの半分くらい…(撮影/森伊知郎)
日本女子ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」初日(11日、埼玉・石坂GC)は午後1時57分に雷雲接近のため競技中断。天候の回復が見込めないため午後2時半にサスペンデッドが決定した。12日は午前7時からプレー再開となるが、7アンダーで暫定首位の安田祐香と2打差で暫定3位の蛭田みな美は「あと1歩」のパットを17時間待つことになった。これはどういうことなのか。
18番パー4のグリーン上、第6組の小林夢果と仁井優花がホールアウト。カップまで30センチほどの距離にマークしたボールを置こうとした蛭田があと1〜2歩、というタイミングで雷雲接近のための中断を告げるホーンが鳴り響きました。
このホールのティーイングエリアで「雷の音が聞こえたけど、その後はしなかったし、まだ明るいから大丈夫かなと思っていた」という蛭田は「え!?」という表情を浮かべた後に苦笑い。
中断が降雨などの理由ならホールアウトすることも選択可能ですが、今回のように危険な天候が理由だと「即時中断」しなければならず、プレーを続行すると失格になってしまいます。
午後1時57分の中断から33分後には「天候回復が見込めない」としてこの日はプレーを再開せず、翌日(12日)午前7時に再開となることが決定。蛭田はあと1歩か2歩で打てていたパットを、日をまたいで17時間3分ものインターバルを空けてプレーすることになりました。