ゴルフは距離感のゲーム。コースに惑わされず正しく距離を把握するには?
石井良介のゴルフ・すべらない話:第73回

目標までの距離は目測で測ってる? それとも距離計測器? 目測だけだとコースのレイアウトに惑わされて、正確な距離が測れないことがある。また、調子の良し悪しによっても距離感は変わるという。コースに惑わされずに正しく距離を把握する方法を石井良介プロに教えてもらおう。
ターゲットまでの距離をジャッジする時、一番頼りになるのはレーザー距離計測器だと思います。計測器がない時にはスプリンクラーにある距離表示を見て、そこから歩測して割り出す。カートにGPSナビが搭載されていれば、ナビに距離が表示されますが、カートでボールのところまで行けないことが多いので正確ではありません。
その一方で、ゴルファーたるもの自分の距離感覚は鍛えておくべきだとも思います。絶対距離感とでも言うのでしょうか、パッと見てピンまで○ヤードとイメージできる感覚ですね。ですから僕は、ラウンドではまず目で距離を測ってみてから距離計を使って確かめるようにしています。でも、やはり目測はアテになりませんね。110ヤードだと思ったのが118ヤードだったり、50ヤードが60ヤード以上あることもザラです。それがわかっているから距離計に頼るわけですが、使えない時もあるし、何より人間は道具に頼ると衰えます。
距離感も鍛えないと衰えますから、目測してから距離計を使うようにしているわけです。また、昔から言われているように、道を歩きながら電信柱までの距離や横断歩道を歩測する、といったことを通した距離を確認しています。横断歩道は白と無色のところの幅がそれぞれ約45センチ。白と無色のワンセットで約1ヤードなので歩測のトレーニングになります。