飛ばせるけど誰にでも合うとは言えなかった高弾性シャフト。扱いやすくなった理由は?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第189回

飛ぶけど扱いにくいというイメージを持つゴルファーが少なからずいた高弾性シャフト。お値段はちょっと張るけど、その性能は確かなもの。そんな高弾性シャフトが扱いやすくなって、より幅広いゴルファーにハマるようになった! というゴルフギアライターのT島氏。大蔵ゴルフスタジオの野倉フィッターと、今どき高弾性シャフトについて語り合います。
突然ですが、どうもゴルファーってのは、「飛ぶクラブ」「飛ぶシャフト」というのがあると思っているようだけど、自分が持つエンジン以上の出力は出ないのだ。
自分のパワーを効率よくヘッドを介してボールに伝えることで飛ぶわけですからね。
そう! つまり“効率よく伝える“ことが大切! というわけで、T島的には、最近高弾性シートをふんだんに使ったシャフトがマイブーム。
最近のシャフトはほとんど高弾性シートを使っているわけですが、ふんだんに使っているシャフトが増えていますね。ちょっとお値段がお高いですが。
15年ぐらい前に、高弾性シャフトがプチブームとなったよね。まあ周期的に流行るというよりも、流行ったシャフトが高弾性で高価だったということなんだけど。“クレイジー”とかね。
でも、シャフトメーカーには売れ筋価格帯のシャフトに、高級ゾーンというのがあり、それは高弾性シートを使っていますよね。
“高弾性って飛ぶ”という人、“高弾性って飛ぶけど扱いづらい”という人いろいろいるわけですが、かなり進化していて扱いづらさが減っている気がする。
高弾性シャフトのメリットとしては、振動収束が強くシャープなフィーリングになる。しなり戻りが速い。つまり効率よくパワーを伝えやすいことでしょうか?
そうだね。ビシっとしたフィーリングがあるね。あと高弾性は高強度なので軽量シャフトに活かしやすく、シャフトの剛性を局所的に高めやすい。
デメリットを挙げるといしたら価格ですかね。あと振動がダイレクトに伝わるのでミスヒット時とかビリビリ来たりします。シャープなフィーリングの反面、タイミングが取りにくいという人も少なくない。
まあ扱いづらいというか、打ち手を選ぶということは言えたよね。