「パナソニックオープン 」初日はサスペンデッド、そこで悪天候で伸ばした選手に秘訣を聞いた

悪コンディションの中、スコアを伸ばした前週のチャンピオン佐久間朱莉。(写真は2025年パナソニックオープン 撮影/GettyImages)
日本女子ツアー「パナソニックオープンレディス」初日(2日、千葉・浜野GC)は強い雨と風の影響で昼前から約2時間中断。その後、一度は再開したものの、午後3時半に再び中断。降雨によるコンディション不良と天候の回復が望めないことから3時35分にサスペンデッドとなった。激しい雨に加えてコース近隣では風速10メーも記録した気象条件の中で伸ばした選手たちに秘訣を聞いてみた。
午後から悪天候が予想されていたこの日はスタート時間を当初の予定より1時間前倒しにしたものの、8時過ぎからは雨が降り出し、すぐに本降りとなりました。
大会が発表した気象情報は気温18.1度で風速は秒速6.9メートル。ただしコースがある市原市や隣の千葉市緑区では10メートルの風速も観測される過酷な条件での戦いとなりました。
アマチュアなら大崩れ必至となるコンディションの中、12ホールを2バーディ、ノーボギーで回り首位と1打差につけた佐久間朱莉は、スコアを崩さないどころか伸ばした理由について「ドライバーからパットまで、出球のターゲットを決めて、そこだけに集中しました」と説明してくれました。
もちろん普段からターゲットは定めて、そこを狙って打っていますが「雨の日はそこだけにフォーカスしました」とのことです。
レインウェアを着るほどの雨になれば動きにくくもなり、余計なことも考えてしまいがちですが、とにかく目標をより絞って、そこに向かって打つことだけに集中する。
この日はそこに強風も加わるタフなコンディション。
佐久間は「左からのアゲインだと球が流されてしまうので一番嫌」なのだそうです。そこは低いドローを打つようにしてプロならではの対応をしましたが、雨でボールとフェースの間に水が挟まることでどうしても“滑って”しまう現象が生じます。