ゴルフスイングにトレンドなんてない!? 上達するには自分に合う振り方を見つけること!

石井良介のゴルフ・すべらない話:第75回

2025/05/07 ゴルフサプリ編集部



ボディターンやシャローイングなど、これまでに「これがトレンドだ!」と広まっていったゴルフスイングはいろいろとあった。だが、ゴルフスイングには流行り廃りなんてないですよ、という石井良介プロ。どういうことなのか、話を聞いてみよう。

数年前にシャローイングが話題になってこのかた、クラブをシャローに入れようとする人が増えました。プロが始めたことにアマチュアゴルファーが追随する、いつもの構図です。

シャローイングを簡単に言うとクラブヘッドが緩やかな角度でインパクトに向かうスイングスタイル。ダウンスイングでクラブが寝る感じになってフラット傾向のスイング軌道になります。シャローの反対はスティープで、こちらはインパクトに向かってクラブヘッドが鋭角的に入るスイングです。シャローイングはクラブがインサイドから下りやすいのでシャローイン、スティープは同様にアウトサイドから下りやすいのでスティープアウトとも言われます。

2019年のPGAツアーでプロ転向3戦目のマシュー・ウルフが勝ったことで一気に広がったシャローイング。当時、日本では新しいスイングみたいに言われましたが、ああいうスイングのプレーヤーはずっと前、それこそパーシモンドライバーの時代からたくさんいました。

2020年の全米オープンではウルフとブライソン・デシャンボーが優勝争いを演じました。スイングが対称的な2人の争いだったので注目していましたが、やはり勝ったのはデシャンボーでした。「やはり」と思ったのは、メジャーを勝つ選手はみんなスイングがアップライトだからです。

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