ゴルフギアの革命を起こすのか!? 3Dプリンタが生んだクラブの実力と将来性やいかに
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第68回

いくつかのメーカーから「3Dプリンタ」で作成したクラブが発売されている。コンピュータに入力したデータをもとに、紙をプリントするように立体物を作り出す3Dプリンタ。この最先端テクノロジーがゴルフ界に旋風を巻き起こすのか? カリスマフィッターの鹿又さんに聞かずにはいられない!
3Dプリンタを使ったゴルフクラブの量産型として最初に注目を集めたのは、限定で発売されたコブラのパターだと思います。その次に、ドライバーとして世の中で初めて量産品として発売されたクラブが、ロマロの「バリスタ」シリーズです(「The FIRST」「BR08」)。
3Dプリンタでできるヘッドの圧倒的な長所は、設計通りに製作できること。もう一つは、ロット数が少なくてすむこと。型もいらないし、プログラミングをすれば作れるのですから。それから「世界初」とか、目新しい設計のテクノロジーとして訴求できることもあるでしょう。
一方で、あえて短所を挙げると、設計に対するノウハウがまだ少ないこと。3Dプリンタを使って設計をしたときに、どういうことが起こるのか? という知見が少ないです。