ドライバーは育てて飛ばす時代? 全米プロの高反発テストを考察すると見えるものとは
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第124回

今年の全米プロはシェフラーが初優勝、メジャー通算3勝目を挙げました。そして、そのシェフラーは優勝会見の席で、不定期に実施される高反発違反検査が行われたことを明かしています。この話題から、ドライバーは使えば使うほど飛ぶようになるのではなかろうか? ということについて考察しました。
2025年の全米プロは、4月のマスターズでキャリアグランドスラムを達成したマキロイにメジャーに二連勝する期待が高まりました。そして、不調が心配されていた世界ランキング1位のシェフラーは、直前の試合で今季初優勝をして、その勢いのまま全米プロを獲るのではと注目されていました。
その全米プロの練習日の火曜日。出場選手をランダムに選出して、使用ドライバーの高反発違反検査が行われました。詳細は非公開ですが、出場選手の3分の1の選手をランダムに選出して検査をするのは、メジャーだけではなく、通常のトーナメントでも行われています。
その結果、話題だったマキロイと注目のシェフラーの使用ドライバーが違反判定を受けた可能性があり、使用できくなったのではと報道がありました。
こういうことが起きるたびに、熱心なゴルフファンの間で、高反発のテストはランダムな抜き打ちという現在の方法はアンフェアなので、毎試合全選手対象というフェアな方法に変更するべきだという意見が出て、論争になります。