素ダボ、素トリはなぜ出るの? “取らぬスコアの皮算用”をやめて目の前の一打に集中!
今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【11】

大きなミスもなくプレーできていたのに、なぜか上がってみたらダブルボギー。どうしてなの?
このゴルフあるあるはなぜ起こるのか? 蝶ネクタイを締めたプロコーチ・今野一哉と一緒に考えてみた。
今回のテーマは、素ダボ、素トリはなぜ出るの? です。アベレージゴルファーにとっては日常茶飯事とも言える事象ですね。OBを打ったわけでもなく、池に入ったわけでもない。なのに、上がってみたらダブルボギー、という。これは何が原因なんですか? もちろん技術的に身軸な部分があるというのはわかるのですが…。
そういう時って、だいたいティショットも2打目もぼちぼち上手く打てていて、こりゃイケそうだな、なんて浮き足立っていませんか? このホールは大丈夫でしょって、アプローチショットを打つ前から上がった時のスコアを考えていたり。
覚えがあります。
素ダボの要因がすべてそこにあるとは言いませんが、油断大敵がそのまま当てはまるということは、ひとつあるでしょうね。己の気持ちをどうコントロールして、本来のパフォーマンスに落とすのかっていうのが、ゴルフの精神修業の一番重要なポイントだったりしますし。
はい。ちょっと上手くなった気になっていると、だいたい痛い目を見ますね。油断ですか。
難しいですよね。パーが取れるチャンスが来た時に、ボギーでいい、という謙虚な気持ちを持ち続けたほうがいいのか。それとも、もっと強気に行けばいいのか。
そうなんです。謙虚ではなく、その考え方は消極的すぎるのではないか? という葛藤があります。
原因はそこですね。例えばパー4で2打でグリーン手前まで行って、アプローチが上手く打てて1mのパットが残って、そのパットを入れればパー。でも、ツーパットでボギーでもいいや、なんて考えていたりしませんか?
考えたりしています。
それはもうスコアを気にして出方を考えるっていう状態ですね。目の前の一打に集中できていない。純粋に状況に対して、ベストなパフォーマンスを出そうということに集中ができてないんです。
それはいけませんね……取らぬスコアの皮算用しちゃってますね。
でしょ? ですが、最終的なスコアを競うスポーツなので、みんな考えてしまうんですけどね。