パターとウェッジの値段、最近高くないですか?(後編)

ゴルフギアライターが、パターとウェッジの価格上昇について考えてみた話。パターの続きとウェッジについてもあれこれと話しています。
パターの価格上昇の背景には、物価上昇だけではなく、ゴルファーのマインドの変化、それに加えて製造方法の変化もありそうだという話の続きです。
4万円超えパターの多くは“削り出し”で作られている。加工精度が高いということがメリットのひとつだが、少量生産に適していることもメリット。パターの好みは十人十色で、ピン型、マレット、大型マレット、L字と言った基本のシェイプだけではなく、多種多様なデザインやネック形状、ネックの位置、オフセットなど順列組合せで揃えたらとんでもないバリエーションが生まれてしまう。これにマッチするのが“削り出し”ということだ。
同じものを大量に作る場合は鋳造が有利で、初期投資として型代が必要だが、同時に大量に作りやすく、沢山作るほど製造原価は安くなる。一方で削り出しは、工作機自体は非常に高額でヘッドひとつあたりの製造時間も長くなり、材料のロスも多くなるので、製造原価が高くなるものの、多品種少量生産が得意な製造方法。