100切りゴルファーあるある。パー5はチャンスホールじゃないですよ?

今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【13】

2025/06/14 ゴルフサプリ編集部



アベレージゴルファーにとって「パー5はチャンスホール」と言われることがある。それって本当に正しいの? 蝶ネクタイを締めたプロコーチ、今野一哉プロと一緒に考えてみた。

 今野さん、今回のあるあるは「アベレージゴルファーにとって、パー5はチャンスホール」だと言われていること。これって本当なんですかね。
 よく言われていることですね。たしかに、上級者はパー5をチャンスホールと位置付けていて、ショートホールを要注意ホールとして考えています。上級者の場合、その通りの結果になるのですが、アベレージゴルファー、特に初心者ほど逆の結果になるんですよね。
 パー5がチャンスホールではあるが、初心者やアベレージゴルファーには当てはまらないんですか。その理由は?
 パー5とパー3を比較するとわかりやすいかもしれませんね。まず、規定打数をもとに考えると、パー5とパー3では1打の重みが違うということがあります。パー3では、1打当たり約33%の重みがあると考えてみてください。対して、パー5っていうのは1打当たり20%の重みがあります。ですから、たとえば一撃必殺のようなめちゃくちゃナイスショットをパー3のティショットで打てると、一打の重みが約33%から40%や50%に上昇します。ティショットがベタピンに付いたり、カップまで10mのファーストパットがカップインしてしまうといった感じですね。
 なるほど。パー3では、たまたま良い当たりやパッティングができると、パーの確率がグンと上がるからですか。だから、初心者やアベレージゴルファーにとって、パー3はチャンスホールになり得るのですね。
 はい。ですが、ティショットでミスしたり、ワンオンできず、なおかつアプローチが寄らなかったりしたら、パーの確率がガクンと下がりますよね。だから、上級者はパー3を警戒するんです。