「どこに打つの?」「どこを向いているの?」ターゲットの左を向かないとスクエアにアドレスできません!

石井良介のゴルフ・すべらない話:第82回

2025/06/25 ゴルフサプリ編集部



アドレスの大切さについては言うに及ばずですが、アマチュアレッスンの現場は、みなさんが考えている以上に「エライこっちゃ!」な状態になっています。ボールに当たらないところで構える人にはじまり、「その構えでどこに打つの?」「どこを向いているの?」「どんな球を打ちたいの?」など、おかしなアドレスのオンパレードだから。そんな間違ったアドレスを正すべく、石井良介が解説します。

プロのトーナメントでは解説者の方が選手のアドレスを見て「ここはフェードで攻めますね」みたいなことを言います。プロの場合、アドレスを見ればどんな球を打つか測り知れるわけですが、アマチュアゴルファーのアドレスを見てもそれは無理。打ちたいと思っている場所、やりたいと思っていることなどと、アドレスの整合性がまるでとれていません。ティショットを定点観察するとよくわかりますが、ほとんどの人がソッポを向いて打っています。アドレスでスクエアに構えるのは“基本のき”で、その大切さはみんな百も承知しているのですが、それでもできていない人が圧倒的に多いのが現実なのです。

具体的には右を向いてアドレスする人が圧倒的に多い。理由は単純で、自分がターゲットを向くから。言うまでもなく、アドレスではボールとターゲットを結ぶターゲットラインに対して体のラインを平行(スクエア)にセットするのが基本です。もちろんみんなそのつもりで構えていますが、実際には自分がターゲットを向いてしまう。アドレスがそうなってもクラブはターゲットに向けて振りますから、結果的にスイング軌道がカットになり、インパクトでフェースが開けばスライス、閉じればヒッカケになります