「300ヤードスプーン」はまだまだ現役? ゴルフクラブの賞味期限をゴルフギアライターが考えてみた

ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第196回

2025/06/20 ゴルフサプリ編集部 T島



ゴルフクラブの新製品の発売サイクルがどんどん短くなってきたと感じる今日この頃。ところで、ゴルフクラブに賞味期限はあるのか? ゴルフギアライターのT島氏と、古いクラブのことを勉強し始めた大蔵ゴルフスタジオの若手フィッター・野倉氏(ダイナマン)が語り合います。 

 フィッターの野倉くん(動画内ではフィッター・ダイナマン)が登場する大蔵ゴルフスタジオの新しい動画始まりました。クラブの歴史について、ゴルフライター&YouTuberの鶴原弘高(つるはら・ひろたか)さんに学んでいます。ダイナマン、ゴルフは上手いしフィッティングもしっかりできるのですが、いかんせん若いので、昔のクラブだけはちょっとわからないのです。
フィッティングに必要なクラブの知識やスイングのことは充分理解しているのですが、お客様と話す時に20年前のクラブの話とか出ると、ちょっとついていけなくて。
 そうだね。しっかり学んで下さい。今日はクラブの性能の賞味期限についてです。
大学を卒業してから本格的にゴルフを始めたので、ゴルフ歴10年ぐらいです。もうゴルフ一筋なんで過去10年ぐらいの商品知識は自信あります。
 まあ、10年ぐらい前のクラブを使っているお客様もいらっしゃるしね。
そうですね。賞味期限ですが、やっぱり1Wが一番短いと思います。進化を一番感じるので。
 間違いない。ゴルフクラブは、フェースの反発規制や慣性モーメント制限などゴルフのルールによって縛られているので、ドライバーの飛距離の上限はほぼ決まっていると言って良いと思います。ただミスヒットしても上限近くまで飛ぶという、寛容性の面では進化が進んでいる。
フェースの反発規制って2003年でしたっけ?
 勉強効果が出ているね! まあコレはUSGAとR&Aの対応が分かれていたので、世界統一基準が決まったのが2003年。当初はCOR値(フェースとボールの衝突時のエネルギー効率を表す値)での制限だったんだけど、2004年からCT値(反発係数)によって制限されるようになりました。