笹生優花はなぜパー3で“クワドラプルボギー”の7を打ったのか?【「アース・モンダミンカップ」でメジャー覇者を襲った悲劇】

久しぶりの日本ツアーでスムーズにスタートした笹生だったが、このあと彼女にトラブルが襲いかかる。(写真は2025年のアース・モンダミンカップ 撮影/Getty Images)
先週の日本女子ツアー「アース・モンダミンカップ」に大会主催者であるアース製薬所属のホステスプロとして出場したのが笹生優花だった。しかし結果はカットラインに1打及ばず予選落ち。その元凶となったのが初日の15番パー3で「7」を打ったこと。メジャー(全米女子オープン)を2度制した選手に、なぜこんなことが起きたのか。
初日の15番パー3で、笹生優花はティショットを大きく左に曲げ、崖の方へ落ちてしまいました。
付近にはOBを示す白杭があったことから、近くにいた数人のギャラリーが両手でバツ(×)を示したり、頭上で両手で丸(○)を作ってティーイングエリアの笹生たちに知らせました。
×は「OBになった」の意味でしょうが、○は大丈夫の意味なのか?
欧米ではこのポーズは、OBのO(アルファベットのオー)を意味することもあるので、アメリカを主戦場とする笹生にとってはどちらなのか判断がつかない様子でした。
親切で知らせてくれているとはいえ、すぐ近くで違うポーズをされたら、なおさら判断はつきかねます。
そこで暫定球を打ち、これは5メートルほどの距離に乗せました。