パー3で崩れないことがスコアメイクのカギ! ところで、ティアップしたボールを打つ練習やってる?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第85回

2025/07/16 ゴルフサプリ編集部



パーで収めるのが一番難しいホールはパー3だと言う石井良介。アマチュア目線で言えば、距離が短いので簡単なように思えるのだが……難しいという理由を詳しく解説してもらおう。

パーで収めるのが一番難しいホールはパー3だと僕は思います。距離が短いから簡単、と思っているアマチュアの方が多いですが、プロの場合はボギーを打たないのが大前提。そう考えた時にパー4とパー5は1~2回失敗があってもパーを拾えますが、パー3だと1つ失敗したら完璧にリカバリーできない限りボギーになってしまう。だから難しいのです。

パー3にはバンカーや池を巧みに配すなどワナを張り巡らせたホールが多いし、世界の名物ホールに名を連ねるパー3もまた多い。例えばオーガスタナショナルGCの12番は、距離こそ長くないものの世界のトッププレーヤーが毎年四苦八苦させられます。ちなみにこのホールは、スコットランド・ノースベリックゴルフリンクスの15番パー3、通称“レダン”が原型と言われています。グリーンの横幅が奥行より長く、ティイングエリアに対しグリーンが斜めに(左サイドが右サイドよりも遠い)レイアウトされているのがレダンの特徴。グリーン手前はバンカーなどがガードしています。レダンとはクリミア戦争で難攻不落と言われたロシア軍の要塞だそうで、これを手本にしたパー3が日本を含めた世界中にあってゴルファーを苦しめています。

パー3攻略のコツは、まずどんなホールかを理解することですが、最終的にはハザードをどう避けるか、グリーンのどこを狙うか、といった当たり前のことをどうやるかに落ち着きます。入門編ならグリーンセンターを狙うのが定番。ピンに向かって打つと、ピンに近いサイドに外した場合にアプローチが難しくなりますから、外すならピンに遠いサイド。その方が手前の広さを使えるので寄せやすいと思います。もっとも、外すエリアのマネジメントはグリーンを狙う全てのショットに必要なことでパー3に限ったことではありません。

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