林からのレイアップ。100切り、90切りを目指すならアイアンで低く打ち出せ!
吉本巧のゴルフギア教室 第77回
100切りや90切りを目指す人が避けて通れないトラブル。とりわけ林に入った時にどう対処するかは目標達成を左右する大きな要因になります。
林の中から打つ場合に最優先させるべきは木に当てないことです。当ててキンコンカンは絶対にダメなので、木の枝より低く打ち出さなければいけません。脱出ルートが下になければ上の空間を狙わざるをえませんが、アマチュアの方は下から出せるにもかかわらず、距離を欲張って上を狙うことが多い。これではコースの思う壺なので100や90切りを狙うなら確実に下から抜いた方がいいと思います。
使用クラブは5、6番アイアン。最近は5番アイアンがない人も多いですがロフト的には5番が最適。6番だとちょっと上がって怖い感じがあります。私のお客さんには林専用に5番を入れる贅沢なセットアップの人もいます。もっともストロングロフトのアイアンならば6番でもいいかもしれません。ボールからフェアウェイ(=出したいところ)が近ければロフトが寝たクラブでも何とかなりますが、奥深いところから打つケースほどロフトの立ったクラブを使うと覚えておきましょう。
フェアウェイウッド(以下FW)やユーティティ(以下UT)を使う手もありますが、このレベルの人にはおすすめしません。FWは地面がデコボコしていると打球が低過ぎて跳ね上がったり、先のラフにザザザッと引っかかって止まるなど、キャリー不足になる危険があります。また、UTも含めてソールが広いクラブは、地面や見えない木の根っ子に弾き返されてチョロみたいになることがあります。
これらのリスクを考慮すると5、6番アイアンでのパンチショットが一番安全。ダフらないようボールを右寄りに置いてダウンブローに打ち込みます。ボールに当てたら終わりでフォローはとらなくてOKです。アライメントも大事で、方向合わせが適当だと低く打ててもキンコンカンになるので、打つ前にボールの後方から飛球線を確認し、打ち出し方向を決めましょう。パットと同じルーティンでアドレスしてもいいかもしれません。いずれにしてもパンチショットで20~30ヤード打つ練習はしておきたいところ。ノーマルショットにもメリットをもたらすので時間の無駄にはなりません。このメニューから練習をスタートするといいと思います。