距離が長いパー4のティショットほど飛ばしに走らずコントロールを重視するべし!
石井良介のゴルフ・すべらない話:第86回
1ラウンド18ホールで最も多いのがパー4だが、同じパー4でも距離が長いパー4と短いパー4がある。一般的に、長いパー4ではティショットで飛距離を稼ぎ、なるべく残り距離を少なくするべきと考えられていると思うのだが、それは違う、と石井良介。長いパー4の正しい攻略法について解説してもらおう。
長いパー4は飛距離を出していかなければ! そう考えてしまうのはわかりますが、うまく打てればまだしも、曲げて林にでも入れたら次は出すだけになる。そうなった時に牙を剥くのが長いパー4で、よほど運がよくない限り一打以上失うことになります。
ですから僕は長いパー4ではあまり振らず、安全第一で2打目が普通に打てるところに運びます。パーを獲りたいと考えた場合、パーオンして2パットが理想ですが、寄せワンでパーが獲れる可能性もあります。例えば400ヤードのパー4を3オンワンパット、悪くて3オン2パットで収めたいとしたら、1打あたり134ヤード弱打てばグリーンに届きます。
そこでティショットのドライバーで何ヤード飛ぶのかイメージしてみてください。200ヤードだとしたら残りは200ヤード。そこからは100ヤード×2回で乗ります。数字遊びみたいになりますが、2打目で150ヤード、3打目で50ヤードでもいい。もちろん200ヤード飛ぶクラブを使ってグリーン周りからアプローチする手もあります。つまり、リスクを冒してティショットを飛ばさなくても、いいところに打てればいくつもの選択肢が出てくるのです。
また、このように組み立てていくとゲームをコントロールしている気になれます。決めたことを着実に実行するだけなので迷わないし、うまくいけば自信をもってゲームを進められるでしょう。「そんなゴルフはつまらない」と言われればそれまでですが、ベースにこの発想がある人は楽な気持ちでドライバーを打てるのでティショットが意外と飛んだりします。そこで同様に残り距離の攻め方を考えると、パーオンにトライしてパー、も現実味を帯びてくるのです。