先週V争いの一ノ瀬優希は大会初日の朝に繰り上がり出場決定「現地ウェイティングシステム」って何?
先週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で11年ぶりの優勝めざして最終日最終組でプレーしたのが一ノ瀬優希だった。結果は7位だったものの、出場が決まったのは、大会初日の朝だった。リランキング139位の一ノ瀬が史上3人目を快挙に迫ったきっかけを作った「現地ウェイティングシステム」とは、どんなものなのか。
ツアー通算3勝。生涯出場試合数「355」を誇る一ノ瀬も、近年は二度の出産もあって出場機会が減り、今シーズンの出場資格はQT127位。
4月の「KKT杯バンテリンレディス」は予選落ちだったため、リランキングで139位まで下がりました。
この順位では、トーナメントに出られることはまずありません。
それがなぜ、先週は出場することができたのでしょう?
日本の女子ツアーでは、大会の前週金曜日午後5時以降に欠場者が出た場合は「現地ウェイティングシステム」によって繰り上がりでの出場者を決めます。
これは文字通り、出場人数の枠に入れなかった選手が、現地でウェイティング=順番待ちをするシステムです。
トーナメント週になったら会場に足を運んで登録をした上で、欠場者が出た場合に繰り上がっていきます。この優先順位はQTランキング、またはリランキング順。登録をした順番による“早いもの勝ち”ではありません。
一ノ瀬は開幕2日前の22日の「現地ウェイティングシステム」を登録。この時点で欠場者が4人出て繰り上がりも決まり、あと一人欠場者が出れば出場できる見込みでした。