スコア90 を切れる時間の使い方。ミスショットの反省は後回しにしよう!

吉本巧のゴルフギア教室 第81回

2025/08/23 ゴルフサプリ編集部



スコアの伸び悩みを感じているゴルファーの中には、技術的なことよりもプレー中の時間の使い方が上手くない人というのがいると、プロコーチ・吉本巧は言う。「プロとアマチュアでは、時間の使い方が正反対と言ってもいいです」とのことだが、それは一体どういうことなのか解説してもらおう。

ティショットを打ったあと、プロはすぐにモードか切り替わって、歩き出す頃には頭の中が2打目に集中した“2打目脳”になっています。2打目地点に着くまでの時間をそっくり2打目のために使うのです。アベレージゴルファーが2打目脳になるのは2打目地点に着いてから。その間、ティショットの余韻に浸ったり、ミスの反省をしますが、これは時間のムダ使い以外の何ものでもありません。

プレーは絶え間なく進んで使える時間は減る一方だからです。済んだことはひとまず忘れて次のショットに時間をかけた方がスコアアップに役立つのは明白。5分くらいかもしれませんが、少ないからこそ情報収集に使わないともったいない。ボールのところに行ってからでは、2打目のために使える時間がわずか数十秒になります。想定外のミスはこうして出ます。ほとんどのプレーヤーは想定する時間がないのです。

いずれにせよ、どんなショットも打ったら終わりで次打のための情報集めに取り掛かること。プロはボールのところに着く頃には8割方やることが決まっていて、ライを見て締めの2割を決断する感じ。そうすればあとはスイングに集中するだけで素振りを頑張ればよくなります。
言うまでもありませんが、2打目で時間が足りない人は3打目以降でも同じことを繰り返します。グリーンに近づくほど収集すべき情報は増えますから、必然的に何も考えずに打つことになってしまいます。