同じ1打オーバーでも大違い! ナイスボギーと悪いボギーの分かれ道

石井良介のゴルフ・すべらない話:第91回

2025/08/27 ゴルフサプリ編集部



ゴルフで避けては通れない「ボギー」。嫌な響きに聞こえるかもしれまないが、実はその中身によって価値が大きく変わると言う石井良介。ボギーをどう捉え、どう受け入れるか。石井良介の考えを聞いてみよう。

ボギーには、いいボギーと悪いボギーがあります。例えば大きなミスをしたり、セカンドショットが深いラフにハマった時に、ボギーでも仕方がないとグリーンに乗せるのを諦めて手前に刻むことがあります。そんな状況から、何とか寄せてワンパットで沈めた。あるいはミスが拡大してダボやトリもあったのにボギーで凌いだ。こういったボギーは間違いなくナイスボギー。野球でも「この回をよく凌ぎましたね」などと言いますが、それと同じで状況を好転させるきっかけになることがしばしばあります。

逆に悪いボギーは、例えば2~3メートルのバーディパットをオーバーし、返しも外して3パットとか、打ちきれずにショートして3パットした時など、バーディはおろかパーチャンスまでみすみす外した結果のボギー。当然ながらカップに近いところでやらかした末のボギーはダメージが大きく引きずりやすいと言えます。同じボギーでも、すんなり受け入れられるボギーと、受け入れるのに時間がかかるボギーがあるということ。攻めた結果のボギーは多かれ少なかれ受け入れられますが、おしなべてビビって守った結果ボギーになると引きずるように思います。

もちろん一生懸命ボギーを獲ろうとしている人と、パープレーを目指している人のボギーは意味合いが違います。ボギーペースで回りたい人や100切りが目標の人にとってボギーは格好のターゲットです。乱暴な言い方ですが、なりふり構わずボギーを獲るために邁進すればいいんです。