グリーンを取り囲む「カラー」の上にボールが止まった。これって「ナイスオン」って言えるの?

2025/10/01 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦



グリーンの周りに必ずあるカラー。あれってグリーンなのか、それともグリーンじゃないのかって考えたことあります? 芝を短く刈っているし、パターで打てるのでグリーンのようにも見えるけど、それだったらわざわざ区別はしていないだろうし……。もっと困るのは、グリーンとカラーの両方にまたがってボールがある場合。これってグリーンオンになるの?

ほとんどのコースでは、グリーンの周りにカラーといわれる部分があります。コースにもよりますが、カラーはグリーンを取り囲むように設けられており、芝の長さはフェアウェイよりも少し短く、グリーンよりも少し長くなっているというのが一般的です。

余談ですが、カラーのスペルは「collar」で、“襟(えり)”の意味。グリーンと色が違うからカラー(color)というのではないですよ。

さて、なぜカラーがあるかというと、そもそもはゴルファーを救済するためだったとか。せっかくグリーンに着弾したボールが、コロコロ転がってグリーンの外に出てしまったら可哀想ということで、設けられたといわれています。

よく問題になるのは、カラーはグリーンの一部かどうかということ。コースによってはカラーの芝がきれいに刈られていて、「ほぼグリーンじゃん」と思ってしまうところもありますからね。

しかしルール上、カラーはグリーンではありません。つまり、カラーは、その外側にあるラフやフェアウェイと同じ扱い。なので、「(グリーンに)乗ったも同然」と思っても、グリーン上のようにマークしてボールを拾い上げることはできないし、どんなにボールに泥が付いていてもそのまま打つしかありません。もし、うっかり拾い上げたりしたら、1罰打になるのでご注意を。