上がり3ホールで叩かないコツは積極性!? OBを気にするよりカップインにこだわれ!

石井良介のゴルフ・すべらない話:第96回

2025/10/15 ゴルフサプリ編集部



上がり3ホールになるとスコアを崩しがちという人は、栄養不足が原因だったりする。また、体力の低下は集中力の低下も引き起こす。上がり3ホールで叩かないコツをプロコーチ・石井良介が解説する。

上がり3ホールで崩れる原因はいくつかありますが、一つは体力的に疲れているからです。ゴルフは18ホール。18番ホールまでどうプレーするか考えてやらなければいけないのですが、アマチュアの方は朝から飛ばしすぎます。朝について言うなら、ちょっと抑え気味に「今日はどんな感じかな」という具合に自分の調子を探りながらやるのが基本。調子が悪ければ微調整しながらプレーして18番で完成させるくらいでもいいと思います。調子が悪いからとシャカリキになると体力を浪費しますからね。

崩れるのは体力が落ちて自分のスイングができない状態なのに、頭の中ではいいスイングをしたいと思っているから。ジャンボ尾崎さんは「心・技・体」ならぬ「体・技・心」と言われましたが、まさにそれです。もし、上がり3ホールを迎えて疲れていることを自覚できたなら7割くらいの力でしっかり打ちましょう。ポイントは力を抜かないこと。無理がきくのかきかないのかを自分に問いかけ、自分が頑張れる範囲でスイングするわけです。例えば長めのバンカー越えに遭遇した場合、今は無理だと判断したら1番手大きいクラブを持ってカットに打つ。パワーがあると思ったら攻めるという具合です。もちろん刻んでもOKです。

専門家に言わせると、上がり3ホールでバテてしまう人は栄養が不足しているということです。
ラウンドの途中でアミノ酸を摂ったり、バナナやゼリーなどを食べて栄養補給しておく必要がある。僕はそうやって18ホールもつように自分でコントロールしなさいと言われました。でも、お昼にお酒を飲んでいたらそれも無理。経験がある人もいると思いますが、お酒を飲んでプレーをすると6~7ホール目くらいでエアポケットみたいなのにハマって全くつまらないミスをします。
サングラスや日差しが強い季節の日焼け止めも体力を落とさないためには重要です。サングラスは夏に限りません。疲れを助長する紫外線は結構たくさん出ていますから。

技術的には、前述したように18番でいいゴルフができるように1日の中で自分の体力やゴルフをコントロールすること。と言ってはいるものの、僕も20代の頃はまったく考えていませんでした。その年齢ならイケイケでも何とかなりますからね。30代になり40歳を過ぎてから「考えないと無理かも」と思いはじめました。なので今はスタートホールから18番ホールのことを考えています。