「日本オープン」ボール使用率No.1に「プロV1シリーズ」が輝く
先週行われた「日本オープン」は優勝スコアが3アンダー。4日間トータルをアンダーパーで回れた選手はわずか9名にとどまった。ナショナルオープンにふさわしく最高難度に仕上げられた日光CCに選手達はどんなボールで挑んだのか?
国内の男女トップツアーでは試合ごとに専門業者によるギア使用率調査が行われている。毎日更新、数あるゴルフサプリの記事の中でもツアープロのギアネタはアクセスが多く、アマチュアのギア選びの指標となっていることがうかがえる。しかし、プロの使用率の推移にことさら関心を寄せているのはギアメーカーだ。各メーカーの各部署は自社ブランドやライバル社の動向を毎試合注視しているが、数ある試合の中でも「日本オープン」は特別な位置付けだという。
今年の「日本オープン」の舞台となった日光CCは大谷川の河川敷に広がるクラシカルな林間コースだ。バンカーが少なく池やクリークもないため一見攻めやすそう。だが、そこに井上誠一の仕掛けた巧妙な罠がある。コースはフラットに見えるが、実は川上から川下にかけてゆるやかな傾斜があり、上りのホールと下りのホールが交互に現れ、さらに目印となるバンカーが意図的に減らされているためプレーヤーは距離感を狂わされる。また、グリーンはコンパクトかつアンジュレーションが難解。通常営業でもコースレートは74.8だが、長い野芝のラフや短く硬いグリーンなど「日本オープン」仕様によりレートは76.1に跳ね上がった。