上級者も惚れるやさしさ。ピン「i240」アイアンが魅せる“美キャビティ”の完成形
【クラブフィッターとアマチュアゴルファーが「i240」の”やさしさ”を検証】
ツアープロがキャビティバックを選ぶ理由は“寛容性”。蟬川泰果は「海外トップ選手がやさしさを求めてキャビティを使う」と知り、i240の採用を決断。佐久間朱莉は5番だけ、髙野愛姫は7番~PWをi240にしている。では、アマチュアゴルファーの上級者が使うと何が起きるのか? 本記事ではクラブフィッターの小倉勇人氏と、平均スコア85のアマチュアゴルファー・奥村慶秀さんが芝の上でトラックマンで計測。i240アイアンは、なぜ"100切りゴルファー”から上級者やツアープロまで、幅広くカバーできるのかを検証した。
取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ
かっこよさにも、やさしさにも、もう妥協したくないゴルファーへ。
このキャッチコピーが示すように、 i240は新構造によってi230よりも低重心になったことで高MOIとなり、シャープなヘッドサイズとデザインながら”やさしく狙えるヘッド(性能)”が売りのアイアンだ。
だが”100切り”を目指すようなアベレージゴルファーをもカバーするというやさしさ(寛容性)に、即座に反応したのは蟬川泰果をはじめとしたツアープロだったのは、意外と言えば意外だった。
まず、蟬川は「i240を使うことにしたのは、海外ツアーへ挑んだ際、海外の選手が操作性重視のブレード型ではなく、寛容性の高いキャビティ型アイアンを多く使っていることを知り、興味を持ったのがきっかけでした」と話す。そうして、マッスルバックのブループリント T アイアンからi240にすんなりとスイッチした。
さらに、今季4勝を挙げている佐久間朱莉はi240の5番を入れており、「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を果たした髙野愛姫もブループリントSからi240に変えている。いずれも使用する理由は、i240の”優れた寛容性”だ。髙野は「i230とヘッドサイズは変わらないですが、ミスヒットに強くてやさしい。それにi230より5ヤード以上飛びます」と話している。
さて、この実力派のツアープロが惹かれるi240の性能は、スコア90台や80台を目指すゴルファーだけでなく、上級者も求めているものなのではないだろうか? ナビゲート役としてクラブフィッターの小倉勇人氏に登場してもらい、80台ゴルファーの試打を通して検証してみよう。