ベースボールグリップが合うのはどんな人? どんな人が取り入れるといいのか教えます!
勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.39
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはショットのグリップ。おじさん世代の握り方はオーバーラッピングとインターロッキングが多数派だが、最近はベースボールグリップのプロもいて、それを真似してみる人も多いとか。果たしてそれって正解なのか? また、変えるとしたらどこに気をつけたらいいのかを勝又が指南する。
前回はパターのグリップを紹介しましたが、ショットについても教えてほしいとのリクエストがあったので、今回はショットのグリップについてお話します。
まずはアマチュアゴルファーの大多数が取り入れているインターロッキングとオーバーラッピングについて。50代以上の方の場合、疑問を抱く余地もなく、いきなりどちらかのグリップで握らされてゴルフをはじめ、そのまま現在に至っている人が多いと思います。そんな人は各々のグリップの特性を知らないかもしれないので、ここであらためて確認しておきましょう。
右手の小指と左手の人さし指を絡ませて握るインターロッキングは、クラブを扱うにあたって必要な支点と力点が明確になるグリップです。具体的には左手の中指、薬指、小指の3本が支点、右手の人さし指、中指、薬指が力点になります。なので、絡ませている右手の小指と左手の人さし指は握っていません。そこを境に支点と力点が分かれ、両者を意識した使い方ができるのでフェースローテーションがしやすいメリットがあります。2本の指を絡ませつつギュッと握ってスイングしている人は、インターロッキングの利点を生かせていないかもしれません。