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ミズノプロ 120/520/920 アイアン|養老メイドはやさしき最高品質(2/2)

〜ミズノプロが難しいと誤解するあなたに〜

2019/11/03 ゴルフサプリ編集部

皆さんは『ミズノプロ』に、どういう印象を持っていますか?「打感が柔らかい」「顔が良い」という声もあれば、「難しそう」と思っている人も多いでしょう。日本が世界に誇る軟鉄鍛造アイアンを継承し続けるミズノ。今回の養老で見たのはやさしさを追求する“ミズノの技”だった。

●MIZUNO PRO|養老メイドはやさしき最高品質
(1/2):ミズノの打感は世界特許の軟鉄鍛造である証
(2/2):MPにはなかった『920』の大きさと深重心

MPにはなかった『920』の大きさと深重心

今回の『ミズノプロ』で驚いた事実がある。それは『ミズノプロ920』の慣性モーメントが、今、アイアン市場で人気のアベレージモデルよりも高かったということだ。もちろん『ミズノプロ920』も正真正銘の軟鉄鍛造であり、1本の丸棒から削られている。その工程で、いかに鋳造の大型ヘッドアイアンより高い慣性モーメントを実現させたのか?

カスタム対応で一人一人にやさしい名器を

最高品質を追求した『ミズノプロ』はカスタム専用販売になっているが、実は2016年まで発売していた『MP』も養老でカスタムオーダーを行っていた。しかし、決定的に違うのが『9シリーズ』だとゴルフ事業部の竹生は語る。

「MPの時代は最もヘッドが大きいタイプでも、現状の『520』くらいがマックスでしたので、今の『920』はミズノプロの軟鉄鍛造アイアンとしては考えられない大きさのヘッドサイズです」

では、なぜ『920』が誕生したのか?

「ミズノでは長年フィッティングをやっていて、シャフトフィッティング用に開発した『シャフトオプティマイザー3D』という装置があります。これがすごく高性能でヘッドスピードやライ角だけでなく、アタックアングルやインパクトのフェースの向きまで、ゴルファーのD・N・Aのように診断できます。それならシャフト用だけでなく、ヘッドも含めたカスタムフィッティングができるのではないかとなりました。そうなったときに現状のラインナップでは中・上級者には対応できても、初心者やアベレージゴルファーまで対応するヘッドがなかった。そこから生まれたのが9シリーズです」

今までのMPにはない“やさしさ”を追求した9シリーズその初代として誕生したのが前作『918』だったが、今回の『920』ではさらなる高慣性モーメントと広いスイートエリアを実現していた。

「ポケットキャビティ部分が深く削られているのがわかると思いますが、今回は約45グラムを削っていて、前作『918』の約2倍の重量を削ることで、フェース周辺にその重量を配置した。それによって重心も深くなって、高い慣性モーメントでやさしく飛ばせるアイアンになっていると思います」

ただし、それはやさしいだけのアイアンではない。プロダクト担当の青木に話を聞くと、

「一般的にやさしいアイアンは、ヘッドとボディを2ピースにして溶接したり、鋳造で大型ヘッドにすることで作られます。しかし、それではお客様が期待する『ミズノならではの打感』を提供するのは難しい。やさしさの指標の一つである慣性モーメントを大きくするには、ポケットを広く・深くする必要があります。しかし、従来の手法ではポケットがソールを貫通してしまうなどの限界がありました。それから試行錯誤の末に、2段加工にすることで、フェース側とソール側をギリギリまで削るダブルポケットキャビティの『920』が完成しました」

『ミズノプロ』という名称からも、カスタム専用という販売方式からも玄人向けの上級者モデルという印象を受けるかもしれない。しかし、カスタム専用にしたのは、すべてのゴルファーに『ミズノプロ』の良さを体感してもらうためであり、そのための『920』でもある。フィッティングによって選ばれた『ミズノプロ』は、一人一人にとって最もやさしい最高品質の名器になっているはずだ。

「数年前のMPでは5シリーズの顔が最大でした」

ミズノ㈱
ゴルフ事業部

竹生一貴

『120』や『520』もやさしさが進化!

やさしさの進化は『920』だけではない。伝統的なマッスルバックの『120』では、ソールに丸みをもたせることで抜けの良さが向上。また『520』ではバックフェースに純チタンを内蔵して慣性モーメントを高めている。このチタンについても青木は「溶接すると打球音が悪くなるので、この部分も鍛造製法です」と語った。

ロフト、ライ角などもすべてクラフトマンが調整

カスタム専用販売の『ミズノプロ』ではアイアン全番手のロフト角、ライ角などを1本1本確認してから、クラブを組み立てている。フィッティングで使われる『シャフトオプティマイザー3D』ではわずか3球で、ヘッドスピードからトゥダウンの角度、フェーストゥパスの角度など9つの要素を計測してスイングタイプを分析できる。

ヘッドだけでなく、『ミズノプロ』ではスチールシャフト、カーボンシャフトでも軽量から重量まで多くのバリエーションから選択できる。

Mizuno Pro120

素材/マイルドスチール(S25CM)
精密鍛造、1025E
ロフト角(7I)/34度
シャフト/ダイナミックゴールド、
Mフュージョンiカーボンなど
価格(1本)/1万9000円+税~

Mizuno Pro520

素材/マイルドスチール(S25CM)
精密鍛造、1025E、純チタン、
タングステンウェイト(4I〜7I)
ロフト角(7I)/32度
シャフト/N.S.PRO 950GH neo、
Mフュージョンiカーボンなど
価格(1本)/1万9000円+税~

Mizuno Pro920

素材/マイルドスチール(S25C)
ボロン鋼精密鍛造、1025BORON
ロフト角(7I)/30度
シャフト/N.S.PRO ゼロス7、
Mフュージョンiカーボンなど
価格(1本)/1万9000円+税~

GOLF TODAY本誌 No.569 108〜109ページより


MIZUNO PRO|養老メイドはやさしき最高品質(2/2)終


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