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ゴルフ練習場では「できることとできないこと」を確認する

北野正之が指南する「練習効率アップ」の心得 VOL.1

2020/08/31 ゴルフサプリ 編集部

練習場に通ってマジメに球を打っているのに、なかなかうまくならないと悩むゴルファーは多い。「成果が表われないのは効率のいい練習ができていないからです」と指摘するのはアマチュアレッスンに定評のある北野正之プロ。練習の効率を上げて必ずうまくなる秘訣を教えてもらおう。

北野正之
きたの・まさゆき
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。所属のサザンヤードCC(茨城県水戸市)や松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)で多くのアマチュアをレッスン。知る人ぞ知る名ティーチングプロで著書も多数。

できないことに「ダメ出し」しないで、できることを増やしていこう!

練習場は自分のできることと、できないことの分類をする場所

最初に練習するときの心構えについてお話したいと思います。メンタルに関係することですが、実は心の状態で練習の効果がかなり変わるんですよ。ほとんどのゴルファーは自分の苦手なところやダメなところを何とか克服しようとするけど、自分にダメ出しばかりしているとストレスが溜まりますし、このパターンではなかなかうまくなれません。

こういう動きは割と得意。でも、こんな動きはちょっと苦手。だとしたら皆さんは苦手な動きの練習ばかりやろうとしますよね。苦手な動きをどうにかできるようになりたいと頑張ってみたところで、その苦手な動きがどういうときに役立つかを理解しないままで取り組んでも意味がありません。ゴルファー個々の考え方や性格にもよると思いますが、自分で課題を見つけて課題を克服しようと頑張るほど、自分に自信が持てなくなるケースが案外多いんです。

「自分はこういう球を打ちたい」とか「こんなスイングを身につけたい」などと明確な目標を持って練習に取り組むのはいいことです。でも、練習で自分のできないことを知るのも大事だと思います。本当は自分のできないことを捨てるのがベストなのですから。 

いろいろとやってみて、「これは自分には合わないな」「自分にはできないな」と思ったら諦めることも必要です。永久に諦めてしまう方法もあれば、「今の段階ではこれはできないからひとまず置いておこう」と保留にしておくのもいい。要は練習で何が大事かというと、今自分ができることとできないことの区分けなんです。

練習するときの心の状態で練習の成果が大きく変わる。自分の苦手なことをつかんで、それを捨てるのも大事だ。

練習の効率を上げる一番の秘訣は、「己を知る」ことにある

練習場で打っているときと、コースでプレーしているときの心理状態はかなり違います。練習場では落ち着いて打てるけど、コースでは結構慌てて打っている人も多いでしょうし、こうした自分の傾向を把握しておくことも大切です。

練習場でよく出る球筋も見ておきましょう。練習場でヒッカケがよく出る人は、コースではフェアウェイの左サイドがOBや池のホールは心配すべきですが、右サイドにOBや池があるホールなら心配する必要はありませんよね。それなのに多くのゴルファーは、自分が心配する必要のない場面まで心配しているわけです。

自分の球筋の傾向を知っておけば、「こういうホールは安心だな」、「こんなホールは危険だな」などと分析ができます。「安心だな」と思えばリラックスできますし、「ちょっと危険だな」と思ったら無理しないでティショットを刻むなどの作戦を立てることができます。練習で自分のできることとできないことの分類ができていないから、コースでも失敗してしまうのです。

練習場では無造作に構えてしまいがちだが、コースに出たときのように1球ごとにアドレスを丁寧に作ることも習慣づけよう。
練習で打つときは自分の球筋の傾向をしっかりつかんでおこう。それを欠点ととらえないで、自分の長所と考えるのがいい。

練習場で把握した「できること」を組み合わせてプレーすればスコアがよくなる

できることとできないことの区分けができるようになると、不思議なことにできることがどんどん増えてきます。それなのに多くのゴルファーは「これもできない」「あれもできない」と自分の悪い所ばかり見つけようとします。誰だってできることも沢山あるはずです。悪い所を見つけるのは得意でも、自分のいい所を見つけ出す作業はやろうともしない。これが練習の効率を下げてしまう一番の原因です。

ドライバーは240ヤード飛ばせないけど、210ヤードは飛ばせるぞ。球は右にスライスするけど曲がり幅は20ヤード以内に抑えられるぞ。アプローチは上げるのは苦手だけど、コロがすのは結構得意だぞ。何でもいいから自信の持てることを沢山見つけ出しましょう。これもできない、あれもできないでは背中が丸くなって、いかにも自信なさげですが、自分の得意なことに目を向けると背すじが伸びてきて、立ち振る舞いが堂々としてきます。それは練習場でもコースでも一緒です。

そして、自分のできることをうまく組み合わせてプレーするとスコアがまとまりやすいですし、ゴルフがどんどんうまくなるんです。14本のクラブの中には苦手なクラブもあるけど、得意なクラブも何本かあるますよね。ドライバーは苦手でスプーンは割とよく当たるという人もいるでしょう。それでしたらティショットは苦手なドライバーでなく、スプーンを使えばいい。こうしているうちにスプーンがどんどんうまくなってきて、苦手だったドライバーも当たるようになってきます。

「210ヤードなら飛ばせる」と自分のできることに目を向けて練習しよう。力みが取れてフィニッシュが安定する効果もある。
飛ばそうとして振り回してばかりいると本当のスイングが身につかない。できないことに目を向けても練習の効率が上がらない。

取材・文・写真/三代 崇 協力/松原ゴルフガーデン



北野正之が指南する「練習効率アップ」の心得

 VOL.2(次回)へ

【シリーズ一覧】
●VOL.1:できないことに「ダメ出し」しないで、できることを増やしていこう!
●VOL.2:懐中電灯でテークバックのチェック?ちょっとした工夫でできる自宅練習
●VOL.3:コースで使えるショットの練習を多く積めば必ずスコアアップする!

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