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インに引かないバックスイングは〝テコの原理〟でクラブ上げてラクラク実現!

重田流シャロースイングが手に入るスイング改造ドリル! Vol.04

2021/02/03 ゴルフサプリ編集部

オフシーズンだからこそ取り組める、本格スイング改造を重田栄作がサポート! 目指すは、インサイドからクラブを下ろすことで浅い(シャローな)角度のインパクトを実現し、ビシッと球がつかまってビッグドライブを生む、いま主流のシャロースイング。応急処置ではなく、スイングを根本的に変えてあなたのゴルフをワンランク上のステージに導く「〝重田流シャロースイング〟が手に入るスイング改造ドリル」をじっくりお届けします‼︎

改造ドリルVol.4 「テコ上げバックスイング」で手元の位置をしっかり制御!

Vol.1でお話ししたように、プロ・上級者と、伸び悩むアマチュアのスイングは決定的に違います。簡単にいえば、プロ・上級者はクラブが外側に上がって内側から下りてくるのに対し、アマチュアは内側に上がって外側から下りてきています。

外側にクラブが上がって内側から下りてくるプロ・上級者のスイングなら、インサイドインの理想的な軌道に加え、低い位置からヘッドが入ってくるいま主流のシャロースイングが可能になり、インパクトが「ゾーン」に。高い再現性と安定感が生まれますが、内側にクラブが上がって外側から下りてくるアマチュアの場合は、カット軌道のスイングでインパクトが「点」になり、飛距離も方向性も安定しません。

そのためには、バックスイングの時点で「インサイドに引かない」ことがシャロースイングをマスターするための第一歩。Vol.1ではテークバック、Vol.2ではバックスイングで真っすぐヘッドを引くためのドリル、Vol.3ではその動きをより定着させるための体感ドリルをレクチャーしました。

これから紹介する4つ目のドリルは、過去3回で身につけた理想のバックスイングを、よりスムーズに、確実に行うことができる「両手」の使い方にひと工夫加える練習です。

手とクラブの動きをしっかりコントロールするには、バックスイング時にギリギリまで手元を低い位置に保つことが有効で、それには、クラブを「右手」で引き上げずに、「左手」をテコのように使ってヘッドを押し上げるのが近道。早速、この動きを体感するためのうってつけのドリルを紹介しましょう。

まず右手はグリップのシャフト側の端を握り、左手はグリップエンド側を手のヒラで上から抑えるように支えます。その状態でバックスイングし、グリップエンドが右足を越えたらたら、右手を固定したまま左手でグリップエンドをグッと押し下げます。

すると、手元の位置はそのままなのに、いとも簡単にクラブヘッドが上がっていくことがわかるはず。あとはこのときにできた手首の角度を保ったまま体の回転でクラブを上げていくだけでOK。右手の位置を固定したまま上げることで、手元が毎回同じ最短ルートを通りやすくなり、手元が暴れることなくクラブの動きを含めて制御しやすくなるというわけです。

逆に右手で引き上げるようにクラブを上げると手元が高く上がってしまいがち。思いどおりにコントロールすることが難しく、どうしても楽に上げられるインサイドにクラブが入りやすくなってしまうのです。先にクラブヘッドを上げて、手はそれについていくだけ! このイメージを持ちながら繰り返しましょう。

慣れてきたら通常のグリップに戻して感覚を叩き込みます。左腕全体で押し込むような感覚が正解! 鏡などで確認しながら行うのがオススメです。

手元を低く保てばクラブの動きを制御できる
手元が高く上がるとクラブはインに入りやすい


重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。女子プロの鶴岡果恋、澁澤莉絵留らの専属コーチも務める。

取材協力/長坂ゴルフ練習場(山梨県)
取材・文/今泉純子
撮影/本誌編集部



重田流シャロースイングが手に入るスイング改造ドリル!

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【シリーズ一覧】
●改造ドリルVol.1:「ボールコロがしテークバック」で、インに引く動きを徹底矯正!
●改造ドリルVol.2:「クラブ2本置きバックスイング」でヘッドと手の位置関係を叩き込む!
●改造ドリルVol.3:「壁(ネット)素振り」で“インに引かない!”を体感しよう!
●改造ドリルVol.4:「テコ上げバックスイング」で手元の位置をしっかり制御!
●改造ドリルVol.5:切り返しで手首を後ろへ折る動きが「タオルぐるぐるドリル」ならすぐわかる!
●改造ドリルVol.6:「クラブ2本置きドリルPART2」でダウンスイング時のクラブと手の位置関係を叩き込む!
●改造ドリルVol.7:クラブを「上げて下ろす」は外側から内側に動く「時計回りスイング」が鉄則! を確認しょう。
●改造ドリルVol.8:「鐘つきドリル」で確実にシャローなインパクトを実現する、手の位置と動きをマスター!