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"これは飛ぶ！"2023年春のラストに登場のプロギア『LS ドライバー』はヘッドスピード40m/sのゴルファーに最高飛距離をもたらす

"これは飛ぶ！"2023年春のラストに登場のプロギア『LS ドライバー』はヘッドスピード40m/sのゴルファーに最高飛距離をもたらす

『LS ドライバー』は最後の最後に全てのドライバーを追い抜いていくのか？ロマン派ゴルフ作家が検証する！

2023/05/15　ゴルフサプリ編集部　篠原嗣典

● 打音：音量やや大きめ。音質は濡れた鞭系と硬質の音のミックスで、残響も美しい。飛びそうだと感じるように計算されてチューニングされた音。打ち応えは弾き感が強く、手応えはまあまあ鈍感。

● 弾道：高めの高弾道。強い棒球系でストレート系だが、ややドローがベース。曲げようとすれば敏感に反応する。

● 飛距離：平均225ヤード。最長飛距離245ヤード。驚きの飛距離性能。

僕のヘッドスピード40m/sで、245ヤード。『LS ドライバー』の飛距離性能は嘘みたいな凄さである。

打った感じは特別感はないのだが飛んでいく弾道を見ていて、「これは飛んだね」とわかる。コンセプトではランも出るイメージだが、飛距離のほとんどはキャリーで、ランで稼いでいる感じはしない。

総重量が軽いクラブが得意で、楽に振って飛ぶドライバーが欲しいゴルファーにオススメである。ミスヒットを助けてくれる機能よりも、飛距離性能に特化しているので、芯に当てるのが上手いゴルファーのほうが使い熟せる可能性が高い。そういう意味で、難しく感じるゴルファーもかなりの数いると思う。

『LS ドライバー』は、コントロールの部分で打ち手の技術を求められる。ドローのほうが少し飛ぶ傾向があるが、ストレートに打つのはコツを掴めばやさしいのにドローは少し暴れるところが悩ましい。

ちなみに、ヘッドスピードが46m/sの友人に打ってもらったが、彼が使用しているドライバーよりも飛距離が出なかった。ボールが高く上がりすぎて飛距離につながらないようだ。『LS ドライバー』は、ヘッドスピード40m/sに合わせてチューニングされているというわけだ。

2023春、新しいドライバーをまだ入手していないゴルファーはチャンス！

試打ラウンドを延長してもらって、実質3ラウンドのテストをした。ストレートに打って、安定して飛ばすドライバーとして使うのもアリで、十分に優秀だと確信した。もちろん、最大飛距離を追い求めてドローを打ち続ける魅力を否定しない。

『LS ドライバー』は、実に悩ましいドライバーだといえる。2023年春の新製品のドライバーは、飛距離的に素晴らしいものが並んでいる。いろいろと試打した僕でも、どれが一番飛ぶのかと聞かれると悩むほどハイレベルなドライバーが揃っている。最後の最後に発売される『LS ドライバー』が、その中に割って入ってきたのだ。

すでに新しい2023年春ドライバーを入手してゴルフを楽しんでいるゴルファーは、目を閉じて耳を塞ぎたくなるかもしれない。今の平和を乱したくないだろうから。

そうではないゴルファーにとっては、チャンスである。『LS ドライバー』が出るから待っていた、というストーリーが成り立つ。
ゴルフのクラブは、物語と融合して機能を上回る結果を出すことがある。相性とも呼ばれる現象で、迷信だと笑い飛ばすには、実例が多すぎるゴルフクラブの神秘だ。

『LS ドライバー』で夢を見れるのは、ヘッドスピード40m/s前後で、そこそこドライバーが打てるゴルファーの特権なのである。

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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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