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ピン「G430 MAX 10K」の10K超の極大慣性モーメント。めちゃ曲がらなそうだけど、振りやすさはどうなのよ！？

ピン「G430 MAX 10K」の10K超の極大慣性モーメント。めちゃ曲がらなそうだけど、振りやすさはどうなのよ！？

野村タケオのゴルフ実験室

2024/01/17　ゴルフサプリ編集部　野村タケオ

10Kなのに振りやすい！もちろん曲がりも少ない！

まず1発目ですが、やはり少しだけインパクトでフェースが開いてスライス球になってしまいました。でも、自分の感覚よりも曲がらず、飛距離も少し飛んでないな～くらいの感じ。

2発目以降は少しだけつかまえる感じで打つと、いい感じの軽いフェードが出ました。

予想以上に振りやすくて、けっこうフェースもスクエアに戻りやすくて驚きました。その後も安定して軽いフェードが出て、弾道もけっこうな高弾道が簡単に打てます。そして振りやすさとともに驚いたのが、スピンの少なさ。重心が深いヘッドはスピン量が多くなってしまうというイメージだったのですが、だいたい2400回転くらいのスピン量で、飛距離も出るんですよね。

打感もしっかりとしていて、カーボンクラウンだからか、打音も低めでとてもいい。元々自分には合わないクラブだと思っていたこともありますが、打ってみて、あまりの良さに驚きました。当然ながら高MOIのおかげで曲がりは少ないし、平均飛距離は確実に伸びそうに感じました。

僕は「G430 LST」を使っているのですが、それよりも優しく打てて、スピン量もほんの少しだけ多くなる程度という感じです。「LST」だとミスヒットしたときに少し飛距離の落ち込みが大きいんですよね。ですが、「G430 MAX 10K」はかなり気に入りました。なによりMOIが大きいのに、それが振りにくさにつながっていないところが本当に驚きだし、僕的にはめちゃ好印象。ただ、一緒に試打した人の中にはやはり振りにくさを感じていた人もいるので、けっこうヘッドを開閉する人には向かないんだと思います。

フィッティングのバリエーションが増えて、ピッタリのヘッドが見つかりやすくなった！

ただ、この「10K」はG430シリーズでは一番最後に出たモデルですが、これが一番飛んで曲がらない最高のヘッドということではないんです。PINGはフィッティングをして、その人に合うモデルを選ぶということを大事にしていますが、今回この「10K」が出たことで、その選択肢が増えたということなんですね。どうやらこの「10K」は「MAX」では少しスピン量が多くなってしまうけど「LST」では少し弾道がブレてしまうという人に最適なモデルとなっているようです。優しさとロースピン性能をちょうどよく融合させたヘッドという感じでしょうか。

この日は鈴木愛プロも来られていて「10K」を打たれていましたが、ヒール気味に当たっても飛距離が出ていると驚かれていました。もしかしたら2024年シーズンは「10K」を使うかもしれませんね。

結果が良いので、僕はこの10Kを選ぶかも！

僕が、もし今からG430シリーズのドライバーを買うとしたら、おそらくこの「10K」にするんじゃないかと思います。僕はスピン量が少なくて少し操作性があるということで「LST」を使っていたので、この「10K」は、ほぼそのままの感覚で曲がらないという優しさがさらにアップしているヘッドだと思ったからです。なぜMOIが10000g・cm²もあるのに振りやすいのかってのが、僕にはイマイチ分からずモヤッとしますが、結果が良ければそれで良し！もし僕と同じようなタイプのゴルファーならば、かなり今回の「10K」は気に入るんじゃないでしょうか。

ぜひ皆さんも、この「10K」だけでなく、G430シリーズを打ち比べて、自分に一番合うモデルを選んでください。