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プロゴルファーのクラブセッティング|畑岡奈紗

2018/12/18 ゴルフトゥデイ 編集部

国内外のトッププロたちがどんなクラブで戦っているのかを紹介する「QPさんのじっくり見せて!!トッププロのクラブセッティング」のコーナー。今回は2018年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で米ツアー初優勝を果たした畑岡奈紗のクラブセッティングを紹介する。

【解説:関 雅史】
1974年9月生まれ。PGA公認ティーチングプロA級、クラブフィッター。国際ゴルフビジネス学院卒業。「QPさん」の愛称でゴルフメディアなどでも活躍中。東京・駒込でゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」を主宰。

最強の黄金世代が世界一を狙う!畑岡奈紗

畑岡奈紗(日本)
1999年1月13日生まれ。19歳。158㎝。16年に、アマチュアとして史上初の「日本女子オープン」優勝を達成して、プロ宣言。2017年から米ツアーに参戦し、2018年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で米ツアー初優勝。

《米国2年目は母親が同行!》
2017年は、米国ツアーで19試合に出場して11試合で予選落ちと苦戦したが、今年からは母・博美さんがツアーに同行した効果もあり、4試合連続でのトップ10に「全米女子プロ」での2位タイなど大活躍が続いている。

日本人の米ツアー優勝者は、畑岡が10人目で、19歳での優勝は日本人最年少記録となった。

男性仕様のセットに、ダブルキックのシャフト!

日本を飛び越えて、世界で活躍する畑岡選手のクラブセットは、完全に男子プロ仕様です。女子でドライバーが310グラム超え、3Wが 320グラム台という選手はあまりいませんからね。

畑岡選手は気に入ったモデルを長く愛用する選手。基本的なセッティングは昨年と大きく変わっていませんし、パターの『スコッツデールTR Piper C』は、中学生の頃から使っているそうです。こういうセンターネックのパターは、ボールを左において、 ちょっとトップスピンをかけるタイプのストロークとマッチする。

実は、日本女子ツアーを代表する鈴木愛選手も同じストロークタイプで、鈴木選手も時々センターネックを試合で使っています。畑岡選手も同じタイプなので、センターネックが手放せないパターになったのだと思います。

あとドライバーと3番ウッドのシャフトで使っている『アッタスG7』は、手元と先端がしなるダブルキックのしなり方が特徴です。先端のしなりによって、つかまり&飛距離を出せて、手元のしなりによって、スイングも安定しやすいという2つのメリットが畑岡選手にマッチしたと思います。

\ココがポイント/

  • ドライバーは311g、 3Wは326gの重量級
  • ウッドもアイアンもスリクソン派
  • パターは、センターネックひと筋!

19歳で世界のトップ選手に成長した畑岡奈紗のクラブセッティング

※写真は「ダイキンオーキッドレディス」の練習日に撮影したもの。

ドライバー:スリクソンZ765(住友ゴム工業)

  • ロフト角/10.5度
  • シャフト/アッタス G7 (USTマミヤ)

女子プロでは300グラム前後のドライバーが主流だが、畑岡は60グラム台のシャフトをつけて総重量は311グラムに設定している。

フェアウェイウッド:スリクソン Z F65 (住友ゴム工業)

  • ロフト角/15度
  • シャフト/アッタス G7(USTマミヤ)

ヘッドもシャフトもドライバーの流れを生かした3番ウッドに。3番ウッドの総重量も320グラムを超えている。

ユーテリティ・アイアン:スリクソン Z U65(4U)・スリクソン Z745(5I-PW)(住友ゴム工業)

  • シャフト/N.S.PRO950GH(日本シャフト)

4番だけは、アイアン型ユーティリティの 『Z U65』という中空タイプを使用する二刀流。5番アイアン以降の『Z745』は男子のツアープロにも愛用者が多い。

ユーテリティ:スリクソン Z H45(住友ゴム工業)

  • ロフト角/19度
  • シャフト/ミヤザキブルー7S

3番アイアン代わりに、1本だけ入れているウッド型UTは14年モデル。ヘッド形状が小型で、スクエアに構えやすのが特徴。

ウェッジ:クリーブランド 588 RTX2.0 プレシジョンフォージド (住友ゴム工業)

  • ロフト角/50度、54度、58度
  • シャフト/N.S.PRO950GH(日本シャフト)

3本のウェッジはロフト角が4度刻み。50度のAWはバックフェースのソール側に鉛を貼っている。

パター:スコッツデール TR PiperC (ピン)

中学生のジュニア時代から愛用しているというセンターネックのエースパター。ゴルフをはじめた頃から、センターネック以外は使ったことがないそうだ。

GOLF TODAY本誌 No.555 138〜139ページより

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