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最近「入る」と密かに人気!パター用カーボンシャフトの効果を試打検証|野村タケオのゴルフ実験室

2018/12/20 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室パター用カーボンシャフトって実際どうなのよ

カーボンシャフトといえばドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティなどの長い距離を打つクラブで使うイメージがありますよね。

しかし最近ではアイアン用カーボンシャフトを使っている人も増えています。カーボン素材の進化や製法技術の向上などで、以前よりいろいろな特性を持ったカーボンシャフトが作れるようになったことが、カーボンシャフト利用者の増加に繋がっていると思われます。

そしてついにパター用のカーボンシャフトが各社から発売されるようになりました。パターにカーボンシャフト?飛ばすクラブでもないのにカーボンシャフトを使うメリットって何があるの?という疑問が湧いてきますよね。

そこで気になることはなんでも試しちゃうゴルフバカイラストレーターの野村タケオがさっそくパター用カーボンシャフトを試してみました!

撮影/野村タケオ

[目次]
使用したパター用カーボンシャフトは「Diamana PUTTER」
パター用カーボンシャフトとスチールシャフトを打ち比べ!
パター用カーボンシャフト、ぜひ一度試しを!

使用したパター用カーボンシャフトは「Diamana PUTTER」

今回使用したパター用カーボンシャフトは三菱ケミカルのDiamana PUTTER(ディアマナ パター)。このシャフトにはフレックスが柔らかめのFlex1.0としなりの少ないFlex2.0がありますが、今回はせっかくカーボンシャフトを使うのであればしなりを感じるほうが良いだろうということで柔らかいFlex1.0をチョイス。

Diamana,シャフト

デザインは他のDiamanaシャフトと統一されていて、なかなかシックな色合いで格好良いです。個人的にはカーボンの網目が見えているところが好きですね。

カーボンシャフトのパターをワッグルしてみると、たしかにスチールでは感じなかった「しなり」を少し感じます。素振りをしてみてもいつもよりなめらかにストロークができてるようで、少し不思議なフィーリングです。

実際にボールを打ってみると、切り返しの部分で少しだけしなりを感じてタイミングが取りやすく、打ち急ぎを防いでくれそう。そして打感がかなりマイルドに感じます。インパクト後も自然にヘッドが前に出てボールを押してくれるような動きを感じます。パッティングの時に手がスムーズに動かない人にはとても良さそう。

パター用カーボンシャフトとスチールシャフトを打ち比べ!

ゴルフ場の芝の上に2本のパターが置かれている画像です

カーボンシャフトの特性をより分かりやすくするために今回はスチールシャフトのパターと打ち比べました。パターヘッドはどちらもピンタイプのものに統一。

この2本のパターで約5メートルのほぼ平らで軽いフックラインを打ち比べてみました。打ち比べは、まずセンターヒットで2球、トゥヒットで2球、ヒールヒットで2球の計6球でテスト。ミスヒットした時に距離や方向性にどの程度影響が出るのかを検証してみました。

まずはスチールシャフトのパターでテスト

ゴルフボールをスチールシャフトのパターで2球ずつ打って差を確認している画像です

予想以上にばらつきが出ました。一番カップに近い2球がセンターヒットで左手前の2球がヒールヒットした球。そして右手前の2球がトゥヒットした球。やはりミスヒットしたときには転がりが悪く、方向性にもばらつきが出ます。

そしてカーボンシャフトパターでテスト

ゴルフボールをカーボンシャフトのパターで2球ずつ打って差を確認している画像です

スチールシャフトのパターよりかなりばらつきの幅が少なくなっています。1球だけトゥヒットした時にショートしましたが、その他の5球はほぼ方向性にも狂いがなく、距離もあまり差が出ませんでした。

カーボンシャフトのパターでばらつきが少なかったのは、たとえばトゥ側でヒットしてフェースが開いてしまいそうになった時に、シャフトの弾性でねじれを抑えてくれるからだと思います。

カーボンシャフトというのはスチールシャフトに比べ使用するカーボンの種類や配置などを変えることでねじれに強かったり弾き感を出すなどの特徴が出しやすい。

パター用のシャフトに関してはスムーズにストロークできることと、ミスヒットした時にねじれること無くしっかりとボールを押し込んでくれるように作られているんじゃないでしょうか。

これだけミスヒットに寛容になってくれるとありがたいですね。パットはスコアに直結しますから、スコアアップにも貢献してくれそうです。

パター用カーボンシャフト、ぜひ一度試しを!

今回パター用カーボンシャフトを試してみて、予想以上にスチールシャフトとの違いを感じました。

わざわざカーボンシャフトにリシャフトするのは値段的にもけっこう勇気がいると思いますが、それだけの効果はあるんじゃないでしょうか。ドライバーの一打もパットの一打も同じ一打だし、スコアに直結するのはパットですからね。

なかなかカーボンシャフトのパターを試打する機会は無いでしょうが、知り合いが使っていたり、どこかのショップで見かけたら一度試してみることをおすすめします。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオさんの自画像イラストです


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