スイングは「ヨコ回転」と「タテ振り」のマッチング【ゴルフ初心者レッスン】ゴルフスイングの基本
2週間でコースに出られる! 関浩太郎のビギナーレッスンVol.7
YouTube番組「KOTAROゴルフTV」とのコラボレーション企画の第7回。「たくさん練習すれば何とかなる」とばかりに漫然とボールを打っていないだろうか? これでは悪いクセが染みつくだけ。道を踏み外さず効率的に身につけるには、スイングの基本メカニズムを理解して練習すること。ポイントは「ヨコ回転」と「タテ振り」のマッチングだ。
上体を捻らず体幹をヨコ回転させる
“ヨコ回転とタテ振り”のマッチングとは、体のヨコ回転とクラブの上下動を同時に行うこと。スイングとはボディターンとクラブの上下動(タテにクラブを振る動き)でできていて、プロはみんなこれをやっています。
ヨコの動きは体を右→左へと回転させる動き。真っすぐ立ってヨコ回転すると肩が地面と平行に動きますが、これが基本となるヨコ回転。すングする場合、アドレスで前傾姿勢をとりますから、ヨコ回転すると左右の肩に多少の高低差ができる。バックススイングでは左肩、フォローでは右肩がやや下にきます。
ここで大事なのは腰からヨコ回転させること。腰を止め、肩を回して上体を捻るのではなく体幹をヨコ回転させます。腰やお腹、骨盤など自分が意識しやすい部分を回せばOK。左のお尻からスイングを始動するといいでしょう。
クラブを持ってヨコ回転だけを行うと、体幹がヨコに回りきるまでクラブは体の正面にキープされます。
また、実際のスイングではバックスイング側への右回転がゆっくりめなのに対し、切り返し以降の左への回転速度が速くなります。左に回転するのに伴い、右ヒザが左ヒザについて右カカトが上がります。
ヨコ振り
バックスイングで右肩、フィニッシュでは左肩でクラブを担ぐ
ヨコ回転で体幹が右を向く動きがバックスイングですが、そのままではクラブが上がらないので、腕を上方向に動かしてクラブを上げます。
左ヒジがなるべく曲がらないように、上がるところまで上げたところがトップポジション。トップは体幹の右ヨコ回転に腕のタテ振りを融合させた結果です。
腕をしならせるように使ってタテに上げると、途中で手首が親指側に折れるコックが入ります。コックがなくても打てますが、入ることでヘッドの運動量が多くなりヘッドスピードが上がります。
ちなみにヒジから先の動きには、コック、ヒンジ(手首を手のひら側および甲側に折る)、ロール(ヒジから先を左右に回転させる)の3つがありますが、スイングで必要なのはコックだけです。
ダウンスイングではこれと逆に動きます。腕を使ってクラブを下方向に振れせば、体幹のヨコ回転と融合してクラブヘッドがボールに向かいます。
インパクト後は体の左サイドで行ったことを右サイドで行います。すなわち、腕を使ってクラブを左肩方向に振り上げる。同時に体幹が左にヨコ回転してフィニッシュに向かうわけです。バックスイングではクラブを右肩に担ぎ、フォローからフィニッシュでは左肩に担ぐと考えてもいいでしょう。
タテ振り
◼︎関 浩太郎プロフィール
せき・こうたろう。1974年生まれ、茨城県出身です。ゴルフを始めたのは15歳。関東国際カントリークラブでプロ研修生として修行後、ゴルフ留学のため渡米し。米国でのゴルフ留学時には、カリフォルニアアズメディアプロゴルフスクールに通い、最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学ぶ。その後、カリフォルニアプロツアーを転戦。プレーヤーとして、色々な経験を積む。
帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、フィッティング理論、クラフト技術を学んだ。プロコーチ、クラフトマンとして、日々アマチュアゴルファーの悩みを解決するとともに各種ゴルフメディアで活躍中。SEKI GOLF CLUB 目黒を主宰。
取材・文/岸 和也
撮影/相田克己
協力/SEKI GOLF CLUB 目黒
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