キャリーコントロールしやすくバックスピンもかかる

とにかくドライバーで飛ばしたい! というゴルファーに向けて送り出された飛距離追求型ボールのXシリーズ。飛びに特化した同モデル専用の「REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)」構造に、新たな工夫を加えてボールスピードの向上に成功しただけでなく、打感の面でも一皮剥けたディスタンス系との評判だ。

「スリクソンのボールといえばアスリートブランドのイメージですが、これはディスタンス系。シリーズの3作目ということで、どれくらい飛ぶのか楽しみですが、聞けば打感も進化したとのこと。まずはウエッジで打ち、ボールの硬さ、バックスピン量、距離コントロール性をチェックしてみましょう」

普段はディスタンス系ではなくプロ使用球を使っているという関。使用球のイメージで30ヤードと50ヤードを打ってみると……。

「いつもの距離感で30ヤード打ったところ29.3ヤード。ディスタンス系ボールにありがちな飛びすぎはありませんね。次に同じイメージで50ヤード打ってみましたが、こちらも53ヤードと許容範囲内。30ヤードに比べると初速が出た感じで、一瞬“飛びすぎかな?”と思いましたが、キャリーとスピン量をひっくるめて3ヤードの誤差ならまずまずです。

バックスピン量も5957回転とディスタンス系にしては十分な数字。キャリーコントロールしやすくバックスピンもかかるので、ただ硬いだけのボールではありません。100切り、90切りを目指す人もマネジメントしやすいボールだと思いますね」

アイアンはしっかり打って5~10ヤードアップ

次はアイアン。7番アイアンで飛距離とコントロール性能をチェックした。ディスタンス系ボールでは飛びすぎて止まりづらくなる頃合いの番手だが、こちらもプロ使用球と比べても遜色のない結果となった。

「7番アイアンで方向性を重視して打ったところ、飛距離は167.8ヤード。僕の普段の距離が160~170ヤードなので、すごく飛ぶ感じではありませんが、使っているボールより半番手くらいは飛びますね。もうちょっと力を入れれば、あと5~10ヤードくらいは飛びそうです。驚いたのは打感がディスタンス系とは思えないくらい柔らかいこと。ウエッジで30ヤード打った時は若干の硬さが残りましたが、7番ではそれが消えている。X1からX2、X2からX3へと進化するにつれて柔らかくなっている印象です。50ヤードで結構柔らかくなり、7番だとプロ使用球なみです」

打感を柔らかくするうえで大きな役目を担うのはHRカバー。通常カバーが柔らかいほど飛距離性能は落ちるが、それを犠牲にすることなく5%のソフト化に成功したということだ。

ドライバーでは飛距離とフィーリングを両立

ドライバーの飛距離アップには高打ち出し、低スピンとボールスピードを最大化が必要だが、これらは新開発の外剛内柔コアが受け持つ。3層構造の2層目をなす「スーパースピードX3ミッド」は剛性が高く、かつ弾力に富んだミッド層。3層目の「スーパースピードX3大径コア」と相まって、さらなる高反発化が図られている。

「言うまでもなくドライバーは飛距離が重要。ディスタンス系ボールはバックスピン量が減って飛距離が出るだけでなく、タテ、ヨコのスピン量も減るので曲がりも減るはずですが、打ってみてまず感じるのは打感の気持ち良さ。弾き感と潰れ感のバランスがすごくいいですね。飛距離は263ヤード。ちょっとドローが強めに入りましたがしっかり飛びました。

ストレートボールだと267ヤード。飛距離的には問題ありません。3ピースの一層目が柔らかいのは飛距離が落ちる要素なんですが、2~3層目のコア部分の反発力を上げることで飛距離アップできているんでしょうね。まさにディスタンス系ボールですが、とにかく打感がいいです。これまでは飛べば飛ぶほど打感が固くなっていきましたがそんな感じが全然ない。ホント、すごいですね!」

「軟・剛・軟」の3層構造が飛距離だけでなくソフトなフィーリングまでも両立させた驚きのディスタンス系ボール「X3」。ターゲットにしっかり向け、セットアップしやすいラインを入れたアライメントマークもイカしている。

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション

Vol.26(前回)へ Vol.28(次回)へ

シリーズ一覧へ