ドローボールからフェードボールに持ち球を変更中

ここ数年、トータルドライビングやパーオン率のランキングで上位にいるように、ショットの正確性には定評のある小祝さくら。昨年、持ち球をドローボールからフェードボールに変えたというが、その流れの中でスイング的に試行錯誤していたのが、テークバックだという。

小祝さくら「できるだけインサイドにクラブを上げないようにしていました。インサイドにクラブを上げると、インパクトゾーンで手を返したり、ダウンスイングでクラブフェースが開いたまま下りてくることがあるからです」

小祝としてはボールと目標を結んだターゲットラインに対してヘッドを真っすぐ引きたいものの、ついインサイドに引いてしまうのだ。ドローボールを持ち球にしていた頃はインサイドアウトのスイング軌道でクラブを振っていたが、その影響が多少なりとも残っていたのだろう。

とはいえ、ボールが右にも左にも曲がってしまう状況ではコースマネジメントもままならない。早速、インサイドにヘッドを引かない練習に取り組んだ。

(3)インサイドにクラブを上げたくないからといって、アウトサイドに上げるわけではない。ボールと目標を結んだラインに沿ってクラブを上げていくイメージになる。

(6)テークバックでインサイドにクラブを上げなければ、ダウンスイングでフェースが開いたまま下りてくることもなくなり、無理に手を返して調整しようという動きも防げる。

クラブヘッドを右手前にカバーを置くことによって、インに引くのを抑えたい

アドレスしたときのクラブヘッドに対して右手前のところにヘッドカバーをセット。テークバックで少しでもインサイドにクラブを引くとヘッドカバーが動くようなところに置くのがポイント。

小祝さくら「アドレスしたら、クラブヘッドの右手前にヘッドカバーを置いて練習するようにしました」

少しでもヘッドをインサイドに引くと、ヘッドカバーに当たってしまうため、インサイドに上げたことがすぐに分かるというわけだ。

これまでも小祝はヘッドカバーをボールの位置に置き、アウトサイドインに振らないようにするドリルを行っていたが、今回のドリルはそれを応用したものといえる。

小祝さくら「ドライバーショットだけでなく、フェアウェイウッド、アイアンとすべてのクラブでヘッドカバーを右手前に置いています」

それだけインサイドアウトの軌道が染みついているのだろう。たとえプロでもスイング軌道の修正が大変なのは間違いない。目標であるメルセデス・ランキング1位を達成するためにも、避けては通れない部分だけに、このオフにしっかりと修正してきたはずだ。

各クラブのスイングを見てみよう

ドライバー

一昨年まではアウトサイドインのスイング軌道には絶対にならないように気をつけていただけに、いきなり軌道を修正することは容易ではなかったが、地道な練習を続けたことで、徐々にインサイドにクラブを引くことがなくなってきた小祝。

フェアウェイウッド

フェアウェイウッドでもテークバックではインサイドにクラブを引かないように心がけている小祝。

フェードボールというよりもストレートボールに近い球筋だが、インパクトゾーンで手首が返ったり、フェースが開いて下りてくるのを避けることで、正確性が増すようになる。

アイアン

アイアンショットの方向性が上がってくると、パーオン率もこれまで以上によくなってくることが予想される。さらに距離感も合うため、バーディチャンスの機会も増えるはず。


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