違反になるんじゃね!?くらいの威力 入り出したら止まらなくなる『TRI-BEAMパター』は三角ホーゼルパターの新しい歴史を作る
オデッセイの三角ホーゼルの『TRI-BEAMパター』をロマン派ゴルフ作家が検証する!
『TRI-BEAM #7 パター』と『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。
撮影/篠原嗣典
オデッセイは、『TRI-BEAMパター』を2023年4月28日に発売した。
オーソドックスなヘッド形状の6種類のラインアップだが、注目ポイントは「ラケットホーゼル」である。
名称の『BEAM』は、建物の天井や屋根など上からの荷重を支える梁のことである。ホーゼルを三角形にすることで、今までのネックよりも広い範囲でインパクト時のヘッドを支える、という機能を持たせるのだ。オデッセイは、過去にも三角形状のホーゼルを研究してきたという。期待する機能が発揮されることはわかっていたが、重量が大きすぎてヘッド全体に副作用が及ぶと判断されて採用に至らなかったという。
今回の「ラケットホーゼル」は、重量をギリギリまで落とすことで副作用もなく、三角ネックのいいところだけが出るようになったという。
「あれ?このネック形状は、アレに似てるんじゃない?」そう考えたゴルファーも多いと思う。
ゴルフ規則で、複数のネックでヘッドを支えることは違反になる。いわゆる二股ネックは違反ではあったが、特注パターの中には密かに存在し、その威力を発揮していた。
二股の内側を埋めてしまえばそれは1枚であり、規則上も1本のネックだ! というテーラーメイドの「トラス」が発売されたとき、違反二股パターの威力を知っていた人ほど衝撃を受けただろう。実際に、国内女子ツアーを中心に三角ネックのパターは結果を出し続けた。