「キャディバッグの上げ下ろしはセルフでお願いします」というゴルフ場が増えている本当の理由

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第85回

2023/09/20 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

写真提供/篠原嗣典

“お車からのキャディバッグの上げ下ろしは、お客様のセルフとさせていただいております。ご自分で下ろしたキャディバッグをスタッフにお渡しください”という看板が、車寄せにいくつも立っているゴルフコースが急増しているそうです。

ちゃんと立て札を読まずに運転席から操作してトランクを開けて、キャディバッグを下ろしてもらうのを待っている人が続出し車寄せは大渋滞、というシーンも同時多発的に起きているとか。現場は軽く混乱をしている様子です。

「世も末だねぇ。そんなことまで経費削減でサービスしなくなるなってさ」と嘆いているオールドゴルファーもいるようですが、大手の系列ゴルフコースでは車からの上げ下ろしだけではなく、キャディバッグをカートの近くまで運ぶところまでがセルフというケースもあるようです。